今回撮影された地下病院はいったいどこにあるのか、それは非公開としているのですが、とある大病院にある地下施設だとしています。つまり地下病院として別に建設されたのではなく、ソ連時代にアパート地下施設を建設するよう求められたのと同じように、大きい病院は相応の地下施設をつくる必要があったということになります。



理由はいくつかあるのですが、東西冷戦時代に移動することができない患者を守るため作れらたということが目的だとしています。もちろん戦争以外にも災害なども同様のリスクがあるためある種の避難所しても使えるよう作られたとのこと。



もちろん患者をただ滞在させるだけではなく、手術が行えるように手術室が設けられています。





では水道なのはどうするのかという点については、この地下施設は核シェルター的な使い方もできるため厳重に設計されていました。通常のシェルターであれば貯水タンクに水を貯め使用するという方法にになるのですが、当然限りがあるため更に一般的な水道にも接続し使い分けたり、どちらかが使用できない場合にも備えられていたといいます。



そしてこちらが大量にストックされていたという医療器具や医薬品。生産されたのは東ドイツ製だといいます。



非常に頑丈なとびらで保護されています。


非常用発電機。巨大なディーゼルエンジンです。


放射能汚染や化学兵器に対応するため空気濾過システムは標準装備





現在この地下病院は使用はされてないのですが比較的良好な状態で管理されています。例えばこの手の地下構造は放棄され電気もつかない事が多いのですが、今回は普通に電気が付いています。こちらの病院であれば様々な資料を保管する倉庫として一部運用されているとのこと。

参考：Законсервированный подземный госпиталь, построенный в СССР на случай