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米海軍および沿岸警備隊によるとイランから出港しイエメンに向かっていた漁船を拿捕したところ、船から爆弾の製造に使用する170トンもの化学物質が押収されたと発表しました。これは密輸していたものと考えられています。

中東で発生する様々なテロに関与してるとされるイラン。最近はロシアに武器弾薬、ドローンまで輸出していた実態が明らかになっています。

記事によると摘発されたのは今月8日、米海軍のミサイル駆逐艦 USS サリバンズと沿岸警備隊のカッター USCGC ジョン・シューアマンは、共同でイエメンのフーシ派という他国に弾道ミサイル攻撃するなどならずもの連中に武器を送るために使用される海上ルートにイランから出航した漁船を拿捕しました。

Navy seizes ‘massive amount of explosive material’ on boat from Iran to Yemen
https://taskandpurpose.com/news/navy-seizes-explosives-iran-yemen/

押収された量について米海軍司令官は「これは大量の爆発物であり、サイズによっては十数個の中距離弾道ミサイルに燃料を供給するのに十分な量になる」と指摘していあす。漁船はロケットやミサイルの燃料、または爆発物に使用できる過塩素酸アンモニウムを70トン以上積んでいたとしています。また爆発物の製造以外にも肥料としても一般的に使用される尿素を100トン以上発見したとしています。

米海軍が過塩素酸アンモニウムを押収したのは今回が初めてだとしているものの爆発物を製造するために使用できる材料の積荷を押収したケースはこれまでもあります。2022年1月に同じくオマーン湾で40 トンの肥料を積んでいた小さな漁船を拿捕しました。その船には武器と武器の部品を運んでいました。他にも1年前はソマリア沖でも拿捕したケースがあります。

ちなみに今回拿捕した船については潜在的に危険な存在であり沈没処分となったとしています。