月面着陸船 スケルトン_1

アメリカ、NASAが今後の月面有人探査で使用する着陸船としてスペースXのスターシップ派生型「スケルトン」を開発しています。その初号機の開発に向けてNASAは更に11億5000ドル、となり合計で40億ドルというJAXA予算の数倍という額となっています。

NASAによると有人月面着陸船としてスペースXとの契約を更新したと発表しました。具体的な契約内容の詳細はよくわからないものの、報道としては従来のオプションAに加えてオプションBが追加されたといい、特に2回目以降のミッションでアップグレードした宇宙船が作れるようになるとしています。

そのため新たな開発予算としてスペースに対して初号機開発予算として契約した29億ドルに加え、さらに11億5000万ドルの契約を行ったとしています。

SpaceX получит еще $1,15 млрд на разработку лунной версии Starship

NASAの月面開発についても右往左往しています。理由は予算不足もあるのですが、結論としてはNASAは2社と契約した上でどちら優れた案で将来の月面有人探査を進めるとしていたものの、最終的にスペースXと契約。スターシップ宇宙船の月面着陸船となるスケルトン一択としました。

ただNASAとしては持続的プレゼンスとして改良したバーションの開発を求めていたらしく、契約内容を拡大したことを受けて追加の予算をスペースXに投じたという流れのようです。

一方でスペースXの月面着陸船の開発状況は不明です。そもそもスケルトンのベースとなるスターシップ宇宙船の宇宙空間への打ち上げと着陸も一度も行っていない状況です。これは2022年12月にも実施される可能性があります。

ただ失敗する確率も高く、巨大な宇宙船を平面少ない月面に垂直させるスケルトンを開発しなければならず技術的なハードルの高さはアポロ計画やスペースシャトルに匹敵していると考えられます。

ちなみにスケルトンの初号機のデモ飛行は月軌道から月面着陸するまでの最も困難かつ危険性の高い飛行を試験する内容になっているといい、月面着陸をした後、再離陸はしないという判断になっています。