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地質的な理由で韓国では問題視されている放射性希ガス『ラドン』。知らず知らず家屋に溜まり特に肺ガンのリスク増すとして韓国では日本ではまず行われていないラドン調査が行われています。これに関して韓国政府は今月から14の都市で調査が開始されました。

花崗岩など硬い岩盤の上に国土がある韓国。日本とは異なり地震が珍しい一方でこの岩盤が原因で放射性希ガス『ラドン』による健康被害が懸念されています。このラドンは記事によると世界保健機関(WHO)国際がん研究所が1級発がん物質としているらしく、世界の肺がん患者の3~14%がこのラドンによるものだとしています。つまりタバコなどと同じように肺がんを引き起こす物質として問題視されています。

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そんな韓国では実は屋内に知らずにラドンが溜まり長期間晒される可能性があるため自治体では測定器を貸し出したりレンタルすることができるサービスもあります。今回、ラドン露出経路などを究明し被害低減対策として韓国の国立環境科学院は今月11月より1年間全北14の市および郡の3000世帯対象に室内ラドン調査を施行しています。

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今回調査の対象となるのは地域は地質学的特性上、変成花崗岩が広く分布しており特に自然放射線が多く検出されるといいます。例えばラドンであれば3000世帯のうち基準値を超えたのは744世帯。さらに地域をしぼれば32%近くあったとしています。2011年~2018年に行った調査ではラドンの基準値は148ベクレルとしているものの、最大で2131ベクレルを記録していました。

ラドンも他の放射性物質も短期間の暴露なら特に健康被害は問題は無いのですが生活空間レベルで長期間となれば状況は変わっていきます。韓国ではラドンの自然暴露を防ぐ方法として地面から入ってくるガスを防ぐため隙間をできるだけ塞ぐことが重要で、プラスチックシートを利用したり土壌ラドンの排出管を設置する必要があるとしています。