TOI-1075b

地球と同じ岩石を主体とした岩石惑星は太陽系外にも複数見つかっていますが、今回発見されたのは地球の1.8倍とこれまで発見された規模の中でも最大に近い天体です。ちなみに、このサイズの規模の天体は何故か数が少なく珍しいものとなっています。

地球から200光年先に発見されたのは地球の1.8倍の直径があるTOI-1075bという奇妙な天体です。この天体は冒頭でも紹介したように地球や金星、火星と同じ岩石惑星で系外惑星では地球型惑星と名前が付けられるのですが、サイズが大きいためスーパーアースという言葉で呼ばれています。

Colossal Exoplanet Is One of The Most Massive Super-Earths Ever Discovered : ScienceAlert

このスーパーアースは質量が地球の約10倍あるという天体で、恒星のすぐ近くを公転する灼熱の天体となっています。公転周期はわずか14.5 時間。つまり地球でいうと太陽の周りを365日かけて公転していますが、この天体は年末年始が1日もしないうちに訪れるという感覚の天体になります。

この直径と質量から密度は地球の1立法センチメートルあたり少なくとも2倍ありかなりの高密度の天体となっています。

▼主星をわずか14.5時間で周回する
TOI-1075b_2

また恒星の近くを公転していることで極めて高温で平均温度も岩石を溶かす溶岩のような状態になっており、地表はマグマの海になっていると考えられます。また恒星に近いことで予想では潮汐ロックという地球から見て月が同じ面をこちらに向けている状態になっていると考えられ、そちらの面は極めて高温になっていると考えられます。

▼ハビタブルゾーンと天体の位置
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