image_113

海外メディアによるとトルコで無人機などを製造しているバイカル社が新たに自社開発したジェット戦闘攻撃機バイラクタル・クズレルマ(読み方不明)について地上試験を行いこれに成功したと発表しました。

今月20日、トルコの民間無人機企業となるバイカル・テクノロジーズ(Baykar Technologies)は、自社開発したジェット無人戦闘攻撃機クズレマの初エンジン稼動および地上滑走で起動試験を行ったと発表しました。同機は今年9月中旬にエンジン試験をしてから2ヶ月後に地上滑走路試験を行ったことになります。

同社は今回のウクライナ侵攻でウクライナ軍に提供した無人機バイラクタル TB2により数々の戦果をあげたメーカーで知られており、特に最近はより大型の双発ターボプロップエンジン搭載した機体など無人機開発を続けています。

image_114

ただ、このクズレマはこれまで同社が開発したTB-2といったプロペラ推進式とは異なり単発ターボジェットエンジンを装備している点です。さらに空対空戦闘まで念頭に置いた無人戦闘機として開発されていることが大きく異なります。同社はクズレマをエンジンを2種類開発する計画とのこと。

具体的にはそのエンジンは試作機ではウクライナイブチェンコ-プログラスのAI-25TLTを搭載し、超音速バージョンはAL-322Fまたは自国エンジン製作会社TEIのTF-6000を搭載する予定とのこと。

image_115

バイカルテクノロジーによると最大離陸重量6トン、搭載重量1.5トン、巡航速度マッハ0.6、戦闘半径500海里(約926㎞)、作戦高度3万6000フィート(約10.7㎞)、飛行時間5時間としています。また短距離離陸が可能であり強襲揚陸艦といった軽空母でも運用できるとしています。