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地上10数メートルの高さからもで落下すると命の危険がありますが、世界には富士山よりも高い4572mから落下したものの助かった人が存在します。今回は1963年に米海軍で発生した事故を紹介します。

人間はこれまで例えば成層圏から着陸したり、地上に特殊な網を設けて着陸するということは行われていたものの、いずれもパラシュートや網などにより安全に着陸しています。

今回紹介するものはアメリカの空母から離着陸する海軍機F-8で発生した事故です。まとめて紹介するとこのパイロットはアメリカ本土からハワイを経由して日本に来る予定だったもので、本土からハワイ間の空中給油中に発生しました。

Jud! You are on fire

具体的には太平洋上で空中給油を受けたところ、燃料の給油が終わった後に機体の潜在的な欠陥により燃料漏れが発生し爆発。これは空中給油機側との通信でも「燃えているぞ。今すぐ脱出しろ」という会話が残されています。

その後、機体をなんとかしようと奮闘するものの墜落は免れない!と判断し緊急脱出…しようとしたものの失敗。なんど自力でキャノピーを展開し自ら飛び出なければならないという第2次世界大戦中のような展開になったといいます。

▼F-8の緊急脱出(正常例)
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機体の外に出ることに成功したものの次の問題が発生しました。なんとパラシュートが展開しないというあまりに致命的なトラブルが発生しました。結局、姿勢を安定する小さいパラシュートは展開したもののメインのパラシュートは絡まるなどして全く展開しなかったといいます。そしてそのまま海面に激突します。

このパイロットが救助されのは墜落から2時間後。海面に激突した後は装備していた浮き輪が開き水面にでていたといい、状態としては両足首の骨折、骨盤骨折、背骨の骨折など複数箇所の負傷だったといいます。

一命は取り止め6ヶ月後は骨折も治癒し再び事故機となったF-8のパイロットとして復帰したといいます。