欧米では1日8杯の水を飲む必要があるという言葉があり、これは量に換算すると2リットルです。記事では「おそらく誰もが人生のどこかで聞いたことがあるでしょう」と指摘しているのですが、この2リットルの主張はおおむね否定されているといい「神話」という言葉も用いていますしています。

Do You Need to Drink Eight Glasses of Water a Day? It's Complicated : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/do-you-need-to-drink-eight-glasses-of-water-a-day-its-complicated

科学的側面ではどうなのか。過去行われた研究では重水を100ミリリットル接種した被験者を用いた研究で水代謝を調査したところ、20～30歳の男性と20～55 歳の女性で最も大きく、男性は40歳以降、女性では 65 歳以降に減少したとしています。
体重70kgの運動能力のない20歳の男性が50%の湿度、平均気温10°Cの先進国に住んでいる場合、水の代謝約3.2 リットルになるとのこと。

これを見る限り確かに1日2リットルというのは正しい感じがするものの人は年齢、活動量、体重、気温・湿度など様々な理由で異なり、老若男女誰もが1日あたり2リットルの水を飲むべきであるという一般的な提案は客観的な証拠によって裏付けられていないと指摘しています。

また先進国で温度管理された屋内環境で座りっぱなしの生活を送っている人々は、開発途上国で肉体労働者や狩猟採集民として働いている人々よりも明らかに水代謝が低かったとしています。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。