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コーヒーなどに含まれるカフェイン。これについては人体への影響はいくつか研究されているのですが、新たにカフェインを摂取することで100m走タイムが平均で0.14秒も短縮したと報告されています。

これは日本の立命館大学が行った研究で明らかになったもので、今回は被験者13人とかなり少ないものの大学時代にスプリンターとして活躍していた選手を対象にカフェインを摂取してもらいその影響を調査しました。

Sprint study confirms caffeine does help you run faster
https://newatlas.com/science/sprint-study-confirms-caffeine-athletics-improve-performance/

研究内容としてはランニングテストを完了する前に、各参加者に中用量のカフェイン (体重1kgあたり 6 mg) を与え、血漿濃度がピークに達するまでの個々の時間を測定しました。研究者は各参加者の試験実行を特定のピーク血中レベルの瞬間に効果的に合わせることができましたとしています。次に各被験者はカフェインとプラセボ(偽薬)のどちらか分からない状況で少なくとも1週間間隔で2つ別々の100mタイムトライアルを実施しました。

結果カフェインを摂取した場合、13名の被験者はプラセボ時と比べ0.14秒も100mタイムが向上するという劇的な効果が得られたとしています。この0.14秒という数値についてはアスリートであれば相当大きい量であり記事でも1位と6位ほどの秒差だとしています。

では具体的にどのように作用したのかについては被験者は0mから40mの間でパフォーマンスの影響が見られたとしており100mの終盤での速さは変わらなかったとしています。またカフェインの摂取時間については、レース前の少なくとも60分程度で効果が見られたといい一部の被験者では90分で最も効果が出るなど差が見られたとしています。



問題なのはこのカフェインです。実は過去世界反ドーピング機関 (WADA) はアスリートが高レベルのカフェインを摂取することはドーピングだとして禁止。以降朝にコーヒーを飲んで出場した選手がドーピング違反と認定されるなどして剥奪されるなどしていました。しかし2014年にカフェインはドーピング違反ではないと判断され現在カフェインに対しては問題はないとしています。

内容は以上ですが、この影響が筋力に影響を耐えるのであれば様々なスポーツで有効でありもちろん選手として利用する以外も、趣味などの場面でも何らかのパフォーマンス向上につながる可能性があります。