
大腸がんについては日本でも上位に入るほどよく耳にする病気ですが、これに関して研究者によると果物や野菜など健康的な食事が直腸がんを含む大腸がんの発症リスクが最大でも22%ほど抑えられると説明しています。
BMC Medicineに掲載された韓国の慶熙大学およびハワイ大学がんセンターなどの研究チームは植物ベースの食事による大腸(結腸・直腸)ガンの予防率がどのようになっているのか調査しました。被験者はアメリカ国籍の約8万人の男性と9.4万人の女性です。
Plant-based dietary patterns defined by a priori indices and colorectal cancer risk by sex and race/ethnicity: the Multiethnic Cohort Study | BMC Medicine | Full Text
https://bmcmedicine.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12916-022-02623-7
A Simple Diet Change Could Slash The Risk of Bowel Cancer in Men, Study Finds : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/a-simple-diet-change-could-slash-the-risk-of-bowel-cancer-in-men-study-finds
19.2年間追跡しこの間、大腸がんを患ったのは4976人でした。分析の結果、野菜、果物、全粒穀物、マメ科植物、ナッツ、種子が豊富なものを食べている人は、食べる量が最も少ない人に比べて結腸直腸がんの発症リスクが22%低いことがわかりました。
ただ、あくまで男性で差が見られたというもので女性は明らかな差は見られなかったとしています。理由としては「男性は女性よりも結腸直腸がんのリスクが高い傾向があるためで、健康的な植物ベースの食品をより多く食べることで女性ではなく男性の結腸直腸がんリスクの低下に関連していると考えられる」としています。
同様の傾向については英国のバイオバンクの研究では、比較的肉をあまり食べない男性は典型的な肉を食べる人よりも結腸直腸癌を発症する可能性が9%低かったもおのの、女性では観察されませんでした。
記事では動物性食品、精製された穀物(精米されたコメなど)、および砂糖の消費を一般的に減らすことが利益になるとしており、こちらも最近注目されているオートミールなどを取り入れることで大腸がんのリスクをもしかしたら下げてくれる可能性があると考えられます。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
Plant-based dietary patterns defined by a priori indices and colorectal cancer risk by sex and race/ethnicity: the Multiethnic Cohort Study | BMC Medicine | Full Text
https://bmcmedicine.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12916-022-02623-7
A Simple Diet Change Could Slash The Risk of Bowel Cancer in Men, Study Finds : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/a-simple-diet-change-could-slash-the-risk-of-bowel-cancer-in-men-study-finds
19.2年間追跡しこの間、大腸がんを患ったのは4976人でした。分析の結果、野菜、果物、全粒穀物、マメ科植物、ナッツ、種子が豊富なものを食べている人は、食べる量が最も少ない人に比べて結腸直腸がんの発症リスクが22%低いことがわかりました。
ただ、あくまで男性で差が見られたというもので女性は明らかな差は見られなかったとしています。理由としては「男性は女性よりも結腸直腸がんのリスクが高い傾向があるためで、健康的な植物ベースの食品をより多く食べることで女性ではなく男性の結腸直腸がんリスクの低下に関連していると考えられる」としています。
同様の傾向については英国のバイオバンクの研究では、比較的肉をあまり食べない男性は典型的な肉を食べる人よりも結腸直腸癌を発症する可能性が9%低かったもおのの、女性では観察されませんでした。
なぜ発がん予防になる?
気になるのは全粒粉やナッツ類、野菜、果物などがなぜ発がん予防になるのかです。はっきりとしたことはわかっていないものの「これら食品に含まれる抗酸化物質はがんにつながる可能性のある慢性炎症を抑えることで結腸直腸がんのリスクを下げるのに役立つ可能性があると推測しています」としています。記事では動物性食品、精製された穀物(精米されたコメなど)、および砂糖の消費を一般的に減らすことが利益になるとしており、こちらも最近注目されているオートミールなどを取り入れることで大腸がんのリスクをもしかしたら下げてくれる可能性があると考えられます。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。