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国内の一部メディアによると陸上自衛隊が運用しているAH64D アパッチ・ロングボウなど高コスト兵器に関して今後廃止し代わりとして無人攻撃機を大量配備する計画があると報じられています。

これは読売新聞などが報じたもので具体的に廃止されるのは陸上自衛隊のAD-64D、AH-1S、さらに観測ヘリとなるOH-1です。現在AD-64Dは12機配備しており、AH-1Sは47機、OH-1Sは33機運用しています。

記事によると廃止する理由は国防の見直しです。特に国防費を増額する方針を決定しており、その中でコストパフォーマンスに優れない有人ヘリを廃止し無人攻撃機に変更することを理由としています。

そしてこの攻撃ヘリの決定的ともなったのはウクライナです。ロシアによるウクライナ侵攻でこの攻撃ヘリが相次いで撃墜されている現状を鑑みてどの戦場で同じことになりかねない可能性がある点です。そこで失われるのは長期間かけて育てた優秀なパイロットと高価なヘリです。

国としては攻撃ヘリの類の後継機としてウクライナでも広く戦果を挙げている無人攻撃機とします。この無人攻撃機にはヘリで運用できるミサイルを搭載可能であり、既に日本国内にあるヘリで運用する兵器も転用できるという点も考慮された可能性があります。

いずれにしても攻撃ヘリの運用を考えると低空で活動するため非常に危険な戦いを強いられる可能性が高くなります。一方で長距離、長時間、低コスト、撃墜されても誰も死亡しない無人攻撃機のほうが優れているというのは真っ当な判断です。さらに仮に国産で無人攻撃機を開発できれば更に拡大していく無人兵器を例えば海外に輸出するなど様々な効果も考えられます。