ブラジルメディアによると、60代の男性が医師らから誤って死亡判定を受けてしまい遺体を保存する冷蔵庫に閉じ込められてしまう出来事があったと報じられています。
ブラジル現地メディアによると先月29日、ブラジル中西部に位置するゴイアスという地域の病院で死亡判定を受けた男性が実は生きていと報じています。この男性は今年2月に雪岩(舌に生じる悪性腫瘍)と診断を受けて闘病中だったといい最近病気が悪化し結局治療を受けた病院で死亡したと判定を受けました。
医師による死亡判定後、男性の遺体は遺体バッグに入れられ病院の安置所に移されました。遺体がこの安置所には遺体用の冷蔵庫がありそこに入ってから5時間が経過した後に職員が確認したところ男性が生きていたことがわかったとしています。
当時の様子として男性は呼吸困難の症状だったといい病院側は彼をすぐに体の冷蔵庫から救助し治療室に移しました。しかし、二日後に死亡したとのこと。原因として医療スタッフがあやまって死亡宣告をしたことで冷蔵庫にいれられ低体温症で死亡した可能性が高いとしています。
地元警察によると死亡と誤診して死亡確認書にサインした該当病院の医師については医師免許が停止されているといい更に殺人未遂の疑いで調査しているとのこと。遺族は「信じられないことが起こった。彼は冷たい遺体バッグの中で5時間を過ごさなければならなかった」と話しています。
また地元警察は「低体温症で死亡したとすると死亡宣告を下した医師の責任が大きくなる」とし「この場合、殺人未遂並みの処罰となる可能性がある」と伝えています。