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飛行機には必ず搭載されているラダーやフラップなど飛行姿勢を変える方向舵が必ず搭載されていますが米国国防総省の高等研究計画 (DARPA)はこれが存在しないという謎の機体を開発に向けて契約を行ったと報じられています。

海外メディアが現地時間11日に報じた内容として、米国国防総省の高等研究計画 (DARPA)はボーイングの子会社Aurora Flight Sciencesと機体開発の契約を行ったとしています。

しかしその機体が『謎の機体』となっており、見出しにでも紹介した用に姿勢制御に必ず搭載されている各種方向舵が存在しないというものです。具体的にはラダー、フラップ、フラップなしで飛行できる航空機を開発する契約を獲得したというものです。

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この計画はNew Effector Revolutionary Aircraft Control System (CRANE) というプログラムの元で研究開発を行っているもので、いわゆる Active Flight Control (AFC) を使用して飛行性能を向上させることを目的としているとのこと。

問題はどのように姿勢制御をするのかという点について、従来の方向舵など可動制御面を使用して航空機を操縦する代わりに、アクチュエータとエフェクタを使用してエネルギーまたは運動量を直接追加することによって表面の気流を変更させるとのこと。DARPAによるとこの技術によって航続距離、速度、回転半径など、飛行機としての飛行性能が大幅に向上する可能性があるとしています。

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こちらの機体は1/4のスケール モデルでAuroraがカリフォルニア州サンディエゴの風洞施設内で約4週間にわたってテストを実施したというものです。11の可動式操縦翼面に加えてこのモデルは 8 つの完全に独立した制御可能なAFCエアー供給チャンネルを備えた14のAFCを備えているとのこと。

参考