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新型コロナに対して事実上ゼロコロナを撤回した中国。一方でこれまで厳格にしすぎたせいで感染率の高い株により爆発的に拡大しているとも言われているのですが、そんな中、中国ではいつもの迷信からくる買い占めが発生していると報じられています。

Record Chinaによると済南時報などが15日付で報じた内容としてモモやレモンが新型コロナに感染した場合に効くなどという意味不明な迷信が広まり買い占めが発生したと報じられています。

記事によると大都市天津市ではスーパーの果物コーナーで他の果物には目もくれずレモンだけ買い占めるという行動が確認されていたといい、先日発生したモモ缶の買い占めの第二弾として市民らが群がったとのこと。

なぜレモンが買い占められたのかについては医科大の教授の話が原因です。上海交通大学医学院付属瑞金医院の院長が8日の会見で「コロナの症状が無くても、少し鼻詰まりがある場合には、新鮮なレモンをお湯に浸して飲むと良い」などとよくわからないことを説明したところ市民らが殺到したとのこと。

この騒動が原因でレモンの需要が急拡大したことから卸値も2倍になるという『特需』となっており、生産農家からすると嬉しい悲鳴ということになりそうです。
一方で中国ではレモン以外も他の柑橘系の食べ物も入手困難となっていると記事では紹介されており、市民らからは「どんなに売れない物でもコロナに効くと言えば売れる」という話もあり、日本でもかつて発生した謎のトイレットペーパー買い占め騒動や納豆騒動に似たものとなっています。

ちなみに中国ではこのような買い占めは社会不安が発生すると発生する確率が高く、例えば東日本大震災や他の騒動でも海が汚染されるなどと塩の大量買い占めが発生しています。他にはろうそくなども発生したことがあります。