この謎の素材は実は2016年頃にも発表されたことがあるらしいのですが、今回はタリンというタンパク質の自然な衝撃吸収能力を掘り下げた研究で、TSAM (タリン ショック) と呼ばれるハイドロゲル材料のファミリーを作ったとしています。

Kent team create material that can stop supersonic impacts - School of Biosciences - University of Kent
New protein-based armor material can withstand supersonic impacts
https://newatlas.com/materials/protein-based-armor-material-withstand-supersonic-impacts/

既に人類の99％が何のことなのか理解できていないと思いますが、記事によると、分子構造がバイナリスイッチドメインになっているらしく、緊張下で開き緊張が低下すると再び折り畳まれるという動きをするとのこと。つまり衝撃やGによって構造を自ら変えるというような動きをするという意味のようです。

結果、極めて頑丈な素材になるといい、タリンモノマーの衝撃吸収特性は材料に驚異的な特性を与えることを発見したといいます。

テストでは新しい材料により毎秒1.5 kmで移動する発射体からの衝撃を吸収できることが証明されました。これはマッハ1を超える速度です。例として小銃から発砲された弾丸の移動速度よりも速いものです。

つまり防弾チョッキの素材のように小銃から発射された物体を受け止める事ができることを意味しています。構造も軽く、丈夫次世代の防弾素材として利用できるといい例えば軍事や航空宇宙分野でもよりより保護を提供できるだろうと主張しています。