B-2

今月10日、アメリカ本土で何らかの緊急着陸を実施したB-2爆撃機が滑走路上で事故を起こし火災が発生したとされる件について、事故から10日以上が経っが今も移動できない状況になっていると報じられています。

記事によると、事故があったのはミズーリ州のホワイトマン空軍基地内で少なくとも今月18日に民間衛星が撮影した同基地の衛星画像から観測すると、B-2が滑走路上に存在しており、わずかに左に脱輪するような位置に停止していることが確認できます。

Crashed B-2 Still Blocking Whiteman AFB's Runway, Spirit Fleet Grounded

この基地はについては第422戦闘航空団でありA-10攻撃機、無人攻撃機となるMQ-9 リーパーの本拠地となっており、他にT-38A タロンもあるほか、B-2については搭乗員の訓練なども行われているとしています。

16日のプレス リリースとして検査のためにB-2爆撃機全体に無期限の飛行停止となっているとしています。つまり今回の緊急着陸は個体の問題ではなく、構造上の問題となっている可能性がうかがえるものになりました。

第 509 爆撃航空団広報部長によると「現在滑走路は閉鎖されており、いつ通常に戻るのかは分からない」としています。理由に関してはB-2という機密の塊のような機体であるため詳細は言えないとしており、正式な調査結果が出てからある程度の情報は公開するとしてます。


そしてこちらが事故を起こしたB-2の様子です。左に傾いていることから予想では左の降着装置が折れるなど故障し移動もできない状態になっているのではないか予想できます。ただ機体全体は健在のように見えるのですが、極めて高価な機体でもあるため今後修理は行われず、B-21の運用開始も近いこともあり、これに置き換えられる可能性もあります。

いずれにしてもB-2は経済大国のアメリカでさえも10数機しか配備できなかった機体であり、今後はより安価なB-21にすべて置き換えられる予定です。