いわゆる加工肉に分類されるハムやベーコン、ソーセージ。これら食品の多くに入っているのは防腐剤目的の亜硝酸塩です。加工肉はこの亜硝酸塩が原因でガンを誘発するという話は見聞きしたことがあるのですが本当なのかクイーンズ大学が行った研究内容を紹介します。
亜硝酸塩が含まれる加工肉に発がん性があると言うのは知られているところでWHO、世界保健機関の研究機関である国際がん研究機関 (IARC) は加工肉つまりグループ1を発がん性物質に分類しています。
Dietary inclusion of nitrite-containing frankfurter exacerbates colorectal cancer pathology and alters metabolism in APCmin mice | npj Science of Food
https://www.nature.com/articles/s41538-022-00174-y
Nitrite-cured meat again linked to increased cancer risk
https://newatlas.com/health-wellbeing/nitrite-cured-meat-bacon-cancer-risk/
では具体的に、そもそも本当に発がん性があるのかという研究は実際に目にされたことが無い方も多いと思うのですがクイーズ大学が行った動物実験データを紹介していきます。今回の研究は結腸直腸癌にかかりやすいように設計されたマウスを用いたものであり人間を対象に行ったものではありません。
この新しい研究ではより適度な化学物質を注入した餌を食べさせました。マウスのコホートに亜硝酸塩を含むフランクフルトソーセージ、亜硝酸塩を含まないソーセージ、または亜硝酸塩を含まない豚肉のいずれかを8週間与えたといいます。
これら疑似加工肉は動物の総食事量の15%とし他の比較対象の餌も15%と量を合わせました。この量は人間が普段消費する量に比べて加工肉の食事摂取量が多いことに注意して欲しいとのこと。以前の研究では50%以上の加工肉の給餌モデルが利用されているのですが、今回はより少ない15%とより現実的な量を比較しました。
結果、結腸直腸腫瘍の全体の数では亜硝酸塩を含むフランクフルトグループが平均11.2と最も高く、これは平均7.3の腫瘍を持つ対照よりも有意に多かったとしています(p = 0.002)。また平均8.6の腫瘍を持つソーセージグループよりも有意に高く(p = 0.029)、平均8.3の腫瘍を持つ豚肉グループよりも有意に高いものでした(p = 0.019)。
Dietary inclusion of nitrite-containing frankfurter exacerbates colorectal cancer pathology and alters metabolism in APCmin mice | npj Science of Food
https://www.nature.com/articles/s41538-022-00174-y
Nitrite-cured meat again linked to increased cancer risk
https://newatlas.com/health-wellbeing/nitrite-cured-meat-bacon-cancer-risk/
では具体的に、そもそも本当に発がん性があるのかという研究は実際に目にされたことが無い方も多いと思うのですがクイーズ大学が行った動物実験データを紹介していきます。今回の研究は結腸直腸癌にかかりやすいように設計されたマウスを用いたものであり人間を対象に行ったものではありません。
この新しい研究ではより適度な化学物質を注入した餌を食べさせました。マウスのコホートに亜硝酸塩を含むフランクフルトソーセージ、亜硝酸塩を含まないソーセージ、または亜硝酸塩を含まない豚肉のいずれかを8週間与えたといいます。
これら疑似加工肉は動物の総食事量の15%とし他の比較対象の餌も15%と量を合わせました。この量は人間が普段消費する量に比べて加工肉の食事摂取量が多いことに注意して欲しいとのこと。以前の研究では50%以上の加工肉の給餌モデルが利用されているのですが、今回はより少ない15%とより現実的な量を比較しました。
結果、結腸直腸腫瘍の全体の数では亜硝酸塩を含むフランクフルトグループが平均11.2と最も高く、これは平均7.3の腫瘍を持つ対照よりも有意に多かったとしています(p = 0.002)。また平均8.6の腫瘍を持つソーセージグループよりも有意に高く(p = 0.029)、平均8.3の腫瘍を持つ豚肉グループよりも有意に高いものでした(p = 0.019)。
結果を受けてクイーンズ大学のグローバル食品安全研究所のクリス・エリオット所長は「亜硝酸塩と癌の関係を確認するものである」と述べており、「亜硝酸塩は自然で安全な代替品に簡単に置き換えられるべきで食品への使用は禁止するべきだ」と主張しました。
ちなみに2022年半ばにフランスでは世界で初めて食品への亜硝酸塩の使用制限を正式に開始した国であり、政府は食品中の亜硝酸塩の使用を減らす動きを始めていると説明されています。Wikipediaによると日本のソーセージ業界では、ボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で亜硝酸ナトリウム(発色剤)の添加が食品衛生法により義務付けられているとのことです。]
身の回りには同様に発がんが疑われる食材や添加物が複数存在しています。もちろん日光すらも皮膚がんの誘発するものであり、言い換えればこれらを拒否するのではなく食べすぎないことと、まずは日々の食以外の心身の健康にも注意したいところです。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
身の回りには同様に発がんが疑われる食材や添加物が複数存在しています。もちろん日光すらも皮膚がんの誘発するものであり、言い換えればこれらを拒否するのではなく食べすぎないことと、まずは日々の食以外の心身の健康にも注意したいところです。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。