オーストラリアのカーティン大学の研究チームは国内における成人飲酒者からアルコール害を軽減するための評価としていくつかの手法でどれが最も効果が高いか研究したものです。

A randomized controlled trial of the effectiveness of combinations of ‘why to reduce’ and ‘how to reduce’ alcohol harm-reduction communications - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306460321001891
There's An Easy Strategy to Reduce Alcohol Intake, Scientists Say, And It Works : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/theres-an-easy-strategy-to-reduce-alcohol-intake-scientists-say-and-it-works

研究では6週間にわたり7,995人を対象に3つのオンライン調査を実施しました。参加者はさまざまなグループに分けられ、飲酒に関するさまざまな広告やメッセージが表示するというものになっています。

結果方法に最も効果があったのか、特に一つだけ際立って効果があったとしているのは『酒とがんを結びつけるテレビ広告』と『飲酒した回数を毎回数え続ける』の組み合わせでした。この組み合わせは人々が実際に6週間にわたってアルコール消費量を大幅に減らした唯一の組み合わせでだったとしています。

研究者によると「多くの人はアルコールが発がん物質であることを知らない」と説明した上で、「アルコールが癌の原因になることを人々に伝えることは解決策の一部に過ぎず、リスクを減らすために行動を起こす方法を提供する必要がある」と指摘しています。

記事によるとアルコールの飲み過ぎはガンを患う可能性を高めるだけではなく早死、心臓病、消化器系の問題、認知症のリスクの増加などさまざまな問題に関連しているといい、WHOは世界中の早死の7％に起因する可能性があり、飲酒者に健康リスクをより認識させることは問題解決に取り組む1つの方法だとしています。

いずれにしてもお酒に関してはこのようなアルコールの関係でガンを誘発する可能性があるのですが、問題にならないレベルで楽しむことが生活と健康を維持する上で重要ということになりそうです。