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昨年、過去一で弾道ミサイルを含むロケットを発射した北朝鮮。連発しすぎて誰も注目しなくなったレベルですが、今年1日の報道として金正恩氏が弾道ミサイル『火星12』を視察するという非常に珍しい報道がされました。

量産型火星12

こちらが1日に報道された内容です。これが動画なのか写真なのか元素材は不明ですが、想像では地上と考えられる建物の内部に保管された大量の火星12が写し出されています。このミサイルは通常の軌道で4100kmほどの射程があるとされています。

ミサイルの重量は28~30トン。エンジン推力は50~54トンあまりとされ、搭載可能なペイロード、つまり核兵器などの爆発物は500kgと推定されています。

量産型火星12-2
さきほどはロケット本体でこちらが弾頭部分。このようにロケットと弾頭は別々に保管されていることがわかります。この内部に通常の爆発物もしくは核兵器を収め発射するということになります。

量産型火星12-3
個人的に気になったのは弾頭の保管方法です。これがダミーなのか本物なのか不明です。ただし生産中のものではなく保管されていることからすぐに運用できる兵器として置かれていることは間違いないでしょう。

しかし、台車と弾頭の形状が微妙にあっていないような気がします。そして台車が前後に2つ分かれておりどうやって移動するのかという疑問があります。

量産型火星12-4
しかも足元を見ると台車とミサイルを支えている構造は別々でくっついていないことがわかります。そして台車と台の間には緑のゴムのようなものが挟まれておりこれもよくわからない保管方法です。弾頭つまり核兵器を納める兵器は戦時下に移動する必要があるのですが、何故かその床はタイルです。また台車そのものに輸送するときに使用するフックのような構造もなくどのように移動するのかも不明です。

あくまで個人的な見解としては、弾頭は本物か偽物かはわからないのですがこれを保管するために作られた専用の部屋ではないことは確実にいえます。
量産型火星12-5
これは照明を見てもわかるように普通はこんなものは設置しないでしょう。

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また搬送に関しては配置方法は緊急時に相手をすぐに移動できる体制を取る必要があります。これはアメリカのB-61という航空核爆弾の保管方法ですが、移動を迅速に行えるよう『斜め配置』することが普通ではないかと考えられます。今回の写真では移動・保管場所・施設・構造そのすべてに何か違和感があります。