独裁国家にありがちなのは政権に批判的・反対的な人間を暗殺するという行為です。特にロシアではこれまでもジャーナリストをはじめ政治家らも暗殺されてきた歴史のある国ですが、そんな国でウクライナ侵攻に反対的な立場をとていた人たちの不審死が相次いでいると報じられています。

イギリスメディアによると今月3日ロシア人で船舶シニアエンジニアだというセルゲイ・ミリヤコフ(51)が死亡しているのが見つかりました。彼はインドのオディシア州パラディップ港で停泊した船内で死亡しているのが見つかっているものの事件性の有無はよくわかっていません。発見された現場が不審で、彼は部屋に隠されたような形で見つかったとしています。記事を読む限りこの人物が何らかの影響力をもつなど有名人なのかは不明です。

以前のものとしは2022年12月には統合ロシア党のパベル・アントフ氏がインドで死亡しています。彼は滞在先のホテルから転落死したとされ、その2日前には彼の仲間だったという人間が部屋でアルコールの過剰摂取による心臓発作で死亡していたとされています。

この他にも複数のロシア人が同じような理由で死亡しており、ロシアの不動産財閥ドミトリー・ジェレノフは2022年12月10日にフランス南部のリビエラ地方都市アンティーブで転落死、2022年9月21日にはロシアのモスクワ航空大学総長を務めたアナトリ・ゲラシェンコ（73）が大学建物階段で死亡。ロシア最大の民営石油会社ルークオイルのラビル・マーガノフ（67）理事会議長は2022年9月1日、モスクワの病院から転落死しています。

2022年9月時点で同年、転落死や自殺など自然死や病死ではない死亡例がロシアで経済界で相次ぎこれら大物の死亡例は9人とされています。

またロシアでは政権に批判的なジャーナリストが2018年4月に「武装した治安要員がアパートを包囲している！」と友人に助けを求めたものの翌日転落死しています。



ちなみに何故転落死が多いのかについては仮に暗殺とすると銃や薬物では必ず痕跡が残るため最も証拠が残りにくいものが転落死という判断なのかもしれません。