image_57

古代から様々な場面で使用される石。加工されたものは装飾品、場合によってはピラミッドなどの超巨大構造物も作れるのですが、硬い石がある一方で指でも曲げられるフニャフニャの石があるのはご存知でしょうか。

石といえば一般的に固く人間の力で曲げたりすることはできず、加工も困難です。地球上には大量の石が存在しているため古代から生活・建築など関わってきました。実はその石の中で最も柔らかい種類の石はどのようなものなのか。それはイタコルマイトです。



こちらがスライスしたイタコルマイトです。指で曲げられるというよりも自らの重さで曲がってしまうほどふにゃふにゃです。

イタコルマイトは古くから知られており、日本では別名「こんにゃく石」とも呼ばれています。多孔質砂岩で形成されたもので見た目は石ですがこのようにふにゃふにゃになっているとのこと。

構造がよくわかっていない

image_59

実はこのイタコルマイト。なぜフニャフニャなのかよくわかっていません。実はフニャフニャの理由は仮説があるのみで詳しくは分かっていないといいます。

Wikipediaには『(柔らかいのは)諸説あり、議論が行われてきた。石英粒の間に白雲母、緑泥石、滑石等が存在している事で粒の間の変形がしやすいと考えられていたが、複雑に風化して遊びのあるジグソーパズルのように粒が絡み合った結果であるとされる」とのみ記載されているだけです。

image_58

イタコルマイトは石のように見えるものの同時に石とは全く違う特徴を有しているというかなり特殊なものです。この石はブラジルのミナスジェライス州、ゴイアス州。アメリカのジョージア州、ノースカロライナ州。マダガスカル、インド、ロシア、フランスなどで産出するとのこと。