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人の精神面を自分でケアする様々な方法がありますが、今回は呼吸法です。スタンフォード大学の研究者が発表した1日わずか5分間の呼吸法で抗うつ薬に匹敵するほどの効果が見られたと発表しています。

この混沌とした社会で暮らす以上ストレスや精神的に落ち込むような何かを感じる方も多いと思われるのですが、そういった心の安定を保つのに良いとされるのは自然の中を歩いたり、自然の環境音を聴く、他には瞑想といったものが実は良いというのも多く報告されています。

Brief structured respiration practices enhance mood and reduce physiological arousal: Cell Reports Medicine
A Simple, 5-Minute Breathing Technique Is a Powerful Tool to Reduce Anxiety : ScienceAlert

一方今回の研究では5分間の呼吸法が不安の治療において抗うつ薬に匹敵する効果があったと説明しています。

研究者によると「睡眠を改善し、日中のストレスを軽減し激しい仕事や生活から回復したい場合は自律神経の制御を促進する短時間、わずか5分間の呼吸法もその一つです。なにより強力な(しかもコストがかからない」とのこと。

この研究では108人の被験者を対象とした1か月にわたって毎日5分間の呼吸法を行った場合、毎日 5 分間のマインドフルネス瞑想を行ったのと同じような効果が見れたというもので、具体的な呼吸法は翻訳の都合上よくわからいのですが息を長く出すような呼吸法だとしています。

息を吸って停止、吐くの時間が同じ場合に比べ、ゆっくり息を吸ってゆっくり吐くという時間がより長い場合がよいという趣旨の内容が記載されており「制御された呼吸は呼吸数に直接影響を与えゆっくりとした呼気(息を吐く)の間に迷走神経緊張を高めることで、より即時的な生理学的および心理的鎮静効果を引き起こすことができます」と説明しています。

合わせて記事では軍人がストレスの多い状況下で落ち着くためによく使用するスキルとしてボックス・ブリージング(Box breathing)という呼吸を整える方法があるものの、これよりも呼気(息を吐く)の時間を長くすると改善効果が高く見られたと主張しています。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。