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森に埋もれたマヤ文明。現在もよく分かっていないことが多いこともあり人の知的好奇心をくすぐるとても魅力的な地域となっています。このマヤ文明が当時広まっていた地域でアメリカ・フランス・グアテマラの3カ国は超巨大かつ大規模の遺跡を発見したと発表しました。

記事によると発見されたのは人の立ち入りが容易ではない密林地域を調査するという方法で行われたもので、観測するためにレーザーパルスを発射し反射したものをイメージングするような最新の技術が使用されたとしています。

結果、研究チームはこの技術でグアテマラ北部密林地域でた森や地中に埋もれていると考えられる遺跡を見つけたとしています。

問題なのはその規模です。スキャンで確認された遺跡の規模は1000㎢以上です。417以上の都市と村が集まっていたといい、今回この盆地で発見された住宅地は775個、山脈周辺の住宅地は少なくとも189個と確認されたとのこと。

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よくわかない規模ですが、なんと村と住宅はきちんと敷かれた道もつながっていることが確認。遺跡地内の道をすべて結ぶと少なくとも180キロメートルの長さがあったとしいます。研究チームは「少なくとも2000年前の居住地域にインフラが構築されているというのは非常に驚くべきことだ」と明らかにしています。

その道は村と村につながっており当時の往来が旺盛だったことを推測できます。高度に発達したインフラはマヤ文明住宅地域の人口密度が高かったという事実を暗示しているといい、マヤ文明住宅地域の人口密度は高くなかったという学界の仮説をも覆るかもしれない科学的証拠だと研究チームは説明しています。さらに村には水道の跡も残っているといい、四方に道を通って水が供給されるという当時人類のなかでも先端都市がだったと考えられます。

そして地下に埋没した遺跡地には複数のピラミッドも残っていました。ピラミッドは行政的または宗教的に重要な役割を果たすマヤ都市に入った施設でした。また都市と村に娯楽施設も運営されていると推定されるものがあり、マヤ人が楽しんだボール遊び球場と推定される遺跡を確認。長さ20m規模のボール遊び場は少なくとも30個あったとしています。

ただなぜこのような大規模なインフラも整った街が誰からも忘れられてしまったのかなどは仮説はあるもののはっきりしたことは明らかになっていません。