
米軍が施設内などに設置し運営しているのはスロットマシンです。これはラスベガスにあるようなスロットマシンと同じと考えられるのですが、管理している3000台でなんと130億円も売上を出していることがわかったと報じられています。
アメリカ国防総省は軍の「士気高揚・福利厚生・レクリエーション」の名目で3000台以上のスロットマシンを運営しています。そんなアメリカ軍のスロットマシンは年間1億ドル(約130億円)以上を稼いでいる一方で、隊員のギャンブル依存が問題になっています。記事によると軍営スロットマシンは2017年時点でアメリカ軍の基地内に3000台あまり設置されているといい、アメリカ本土だけではなく海外の基地にも設置されているとのこと。アメリカでは21歳以上しかギャンブルできないものの、ギャンブルとは異なりゲームセンターのような感覚であるため18歳から利用することができるといいます。
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このスロットマシンは本来は「隊員の回復力、保持力、即応性、生活の質に貢献する高品質で顧客中心のプログラムとサービスを提供する」などとあきらかに無理がある理由から導入されているといいます。
一方でこのスロットマシンにのめり込むギャンブル依存症のような隊員も一定数、4~6%程度いるといい、これは一般の平均の2倍ほどの率になっているといいます。考えられる理由は隊員として家族と離れ離れになるなど精神的な理由にあるとしており、気分を紛らわせるためにスロットマシンにのめり込んでしまう可能性があるとのこと。
元陸軍隊員のデイヴ・イェーガー氏によると韓国の龍山基地に着任するまではギャンブル依存ではなかったものの気がつくと毎日のようにスロットマシンに通っていたとしており、設置されていること自体がギャンブル依存症を誘発していることが伺えるものになっています。
アメリカ国防総省は、「営業時間の制限やスロットマシンへのアクセスや台数、金額、賞金の制限を行い、ギャンブル依存の可能性を最小限に抑えるための管理を行っています」としているものの具体的にどのような対策をしているのかは不明です。