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私達人間の平均体温。一昔前は36.7度などとされていましたが現在も世界的に下がり続けている傾向があるといいます。いったい何故なのか。今回は腸内細菌に理由があるのではないかという説を紹介します。

私達人間は一般的に何かに感染すると体温が上がることが知られていますが、様々な研究ではウイルスや細菌感染が減ったことで体温も下がっているのではなかという研究がこれまでも報告されていました。

Our Body Temps Have Been Dropping For 160 Years. Gut Microbes May Be Playing a Role : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/our-body-temps-have-been-dropping-for-160-years-gut-microbes-may-be-playing-a-role

今回発表された内容についてミシガン大学の微生物学者で免疫学者のRobert Dickson氏は「敗血症では温度反応が重要であることを知っています。それは、誰が生きて誰が死ぬかを強く予測するからです」とし、敗血症で入院した患者からのデータを調べることで体温と腸内細菌、温度の変化、および健康上の結果の間の関係を調べることができるとしています。

よくわからないのですが、研究チームは敗血症患者116人から採取した腸内細菌サンプルを調査。その微生物に幅広い変動があり、変動が患者の体温変化と相関していることを発見したとしています。

ミシガン大学の内科医であるケール・ボンガーズ氏によると「患者どの患者も遺伝子的には99%以上同一ですが、腸内細菌に関してはほとんど異なっている可能性がある」としており、健康なマウスを用いたテストでは細菌のないマウスでより低い基礎体温が観察され抗生物質により治療されたマウスも同様に体温を低下させていたとのこと。

さらに人間とマウスの両方で、同じバクテリアのファミリーが温度の変動に関連しているように見えましたとしており、今後はより広い範囲の人々からより多くのサンプル調査することで人間の体温と細菌がどのように関連しているのか生物学的メカニズムを解明したちのこと。

研究者によると「温度がバイタルサインであるのには理由があります。測定が簡単で、体の炎症状態と代謝状態に関する重要な情報を教えてくれます」と話しており、敗血症などの症状を持つ人々は腸内細菌を変更することで改善できる可能性があるとも指摘しています。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。

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