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新型コロナの影響で大人のマスクが赤ちゃんや子供の顔認識や表情認識にに問題が出るのではないかという特に根拠のないような主張が出ていた件について、カリフォルニア大学が行った研究ではマスクの有無関係無しに少なくとも顔の認識はできることがわかったと発表しました。

カリフォルニア大学デービス校の認知心理学の博士号候補Michaela DeBolt氏と、心理学科および Center for Mind and Brainの教授である Lisa Oakes 氏が共同で行った研究として、両親の膝の上またはハイチェアに座った状態の58 の赤ちゃんを対象にコンピューター画面でマスクをした女性とマスクを外した女性の顔のペアが表示しいったいどこを見たのか記録しました。

Babies Remember Faces Despite Face Masks - Neuroscience News
https://neurosciencenews.com/babies-mask-facial-recognition-22421/

この研究は赤ちゃんは普段見慣れない顔の画像がでると長く注視するということが分かっており研究者はどの顔を認識したかを導き出すことができたと述べています。

結果として「赤ちゃんはマスク顔を学習しマスクを外した顔を見た時でも認識できた」と説明しています。
しかしマスクをしていない顔に見慣れた子がマスクをすると強く認識できなかったといい、これは例えば大人であってもマスクをした友人をすぐに認識できないという状況と同じではないかとしています。

研究者によると顔を学ぶことは赤ちゃんが話すことや相手の感情を知覚すること、養育者との関係を築くこと、環境を探索することを学ぶ上で重要だと主張しており「人々のマスクは乳児が人間の顔について学習する方法に与える影響を非常に心配していました」とのこと。

しかし、この研究は赤ちゃんの驚くべき適応能力を浮き彫りにしたものであり「一般的に保護者にとって非常に安心できるはずだと思います」「世界中の赤ちゃんは成長し、元気に育っています。」とはなし、特にマスクの有無は問題はないのではないかと結論付けています。