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国内外メディアによると先日からアメリカ本土を侵犯していた中国軍の偵察用気球に関してアメリカ空軍のF-22が撃墜したと報じています。この出来事はF-22が訓練以外で初めて敵の機体を撃墜した戦果となりました。

国内メディア等でも報じられているようにアメリカ西岸から本土上空を領空侵犯し東海岸沖まで横断した中国軍の偵察気球に関して、F-22を派遣し撃墜したと発表しました。この気球は今月1日にアメリカ本土を領空侵犯したと報告を受けていたもので、人的被害の危険がなくなり次第撃ち落とすよう国防総省に命じていたとバイデン大統領が発表していました。

国防総省によるとF-22は空対空ミサイル1発を使い日本時間5日未明に南部サウスカロライナ州沖約11kmの米国の領海上で撃ち落としたと発表されています。国防総省高官は「明らかに機密性の高い米軍施設の上空を飛んでいた」と発表しており、意図的に中国側が偵察する目的にで飛翔させたとみています。

撃墜当時、偵察気球は高度18000mと一般的な旅客機の約2倍近い高度を飛行しており、撃墜の様子は既にテレビなどで確認されている方も多いと思います。


一方で中国側は自国の気球と認めた上で「気象観測に主に使われる民手用飛行船が制御を失ってアメリカ領空に進入した」と主張しています。ただし一体どこの誰が何の理由で、かつどのような観測機器を載せて飛行させていたのかは当然発表しておらず軍用の偵察気球であることは明らかです。

F-22初の撃墜

なぜF-35ではなくF-22を使用したのかは不明ですが、予想では担当していた空域がこの機体ではないかと考えられます。詳細は不明なので適当なことは言えないのですが、F-22に関しては配備されて以降、実戦で海外に派遣されたケースがあるものの戦果というのはありませんでした。

▼F-22による小径爆弾GBU-39の投下テスト
F-22 Small Diameter Bomb Release

▼F-22による初の実戦経験(2014年)
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ただしこれはあくまで敵機を撃墜した戦果であり、F-22の初の実戦経験は2014年9月22日夜間、シリア上空にてテロ組織イスラム国に対して航空爆弾を投下する空爆作戦を実施しています。

F-22は初飛行以降、主に本土で飛来するロシア軍機(主に爆撃機)に対してスクランブル発進が行われる程度で実戦経験が長くゼロでした。F-22が海外に派遣され他の戦闘と同じように使用されていないことはアメリカ国内でも批判は寄せられており、最近では積極的に海外に派遣され始めています。