Do Sleep Medications Increase Your Chances of Dementia? - Neuroscience News
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この平均9年間の追跡中、高齢者は20%が認知症を発症。その中で睡眠薬を「よく使用する」「ほぼ常に使用する」と回答した白人参加者は「まったく」または「めったに」服用していない人に比べて、認知症を発症する可能性が79%高かったことが分かったというものです。
一方で、睡眠補助薬の消費量が少ないという黒人の参加者の間では頻繁に使用する人、薬を控えるている、またはほとんど使用しない人であっても認知症を発症する可能性がほぼ変わりませんでした。 

なぜ黒人は変わらないのか。研究者は「睡眠薬を利用できる黒人の参加者は社会経済的地位が高く認知予備能が高く、認知症になりにくい『選択されたグループ』である可能性があります。また一部の睡眠薬は、他の薬よりも認知症のリスクが高い可能性があります」と指摘しています。

研究者によると、白人は 7.7%、黒人の2.7%が睡眠薬を月に5～15 回、またはほとんどの場合で月に 16 回から毎日服用する可能性が高いことを発見しました。白人は慢性不眠症のために処方されたハルシオン、ダルマン、レストリルなどのベンゾジアゼピン類を使用する可能性が黒人の2倍だったといいます。

また白人はトラゾドンを服用は黒人の約10倍で、これはDesyrel と Oleptro の商品名で知られる抗うつ薬で睡眠補助薬としても処方されることがあるとのこと。

その上で、睡眠薬と認知症の因果関係は不明ですが、不眠症で悩むのであれば薬に頼る前に「認知行動療法（CBT-i）が第一選択の治療となる」としており、それでも薬を使用する場合、メラトニンはより安全な選択肢かもしれないものの健康への長期的な影響を理解するにはさらに研究が必要となると説明しています。

認知症については最近は風邪ウイルスなどの身の回りのウイルスや細菌感染により発症する説、歯周病菌説、環境由来説(大気汚染など)、食べ物説、など様々存在しており睡眠薬説についてもその一つに過ぎないということは認識しておく必要があります。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。