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ロシアが侵略を開始し今月末で1年を迎えようとしているのですが、この1年で戦況が大きく変わりつつあります。一方でウクライナも少ないながらロシアを攻撃しているのですが、先日モスクワから160kmのところに改造された爆装無人機が着弾したと報じられています。

ロシアが打ち込む数々のミサイル。そのほとんど約95%以上が非軍事施設です。一方でここ最近ウクライナからロシア本土にも少なからず攻撃が実施されていることも明らかになっています。

Ukraine Situation Report: Possible Tu-141 Strike Deep In Russia Shows Repurposed Warhead
https://www.thedrive.com/the-war-zone/ukraine-situation-report-possible-tu-141-strike-deep-in-russia-shows-repurposed-warhead

2023年2月6日頃、午前5時。ロシアの首都モスクワから南に160kmにあるカルーガ市の近くで爆​​発が発生したと報告。この爆発で死傷者は出なかったと主張しているのですが、いったいなぜ爆発が発生したのか。

理由はウクライナから発射された無人偵察機を改造し爆装されたと考えられる爆装無人機です。この無人機は高度50kmのところで爆発したとされその破片がツイッターなどSNSにアップロードされています。

Tu-141
攻撃に使用した無人機はTu-141と見られています。ソ連が開発しウクライナも保有していたかなり旧式の無人偵察機でウクライナが爆弾を搭載しロシアに打ち込んでいるとされています。記事によるとウクライナが攻撃したのは市内の軍事施設で航空爆弾の『破片化弾薬 OFAB-100-120』を搭載されていたととしています。

OFAB-100-120は重量100kgの爆弾です。殺傷半径は100m。
OFAB-100-120_1

OFAB-100-120

現在ウクライナは西側の兵器を受け取る一方でこれらをロシア本土に打ち込むことは禁止するという前提で提供を受けています。ただしウクライナが保有していた既存の兵器は例外です。

今年の春、ロシアが大規模攻勢をしけるという報道もあるなかウクライナとしては既にモスクワも射程圏内に入れているというこの無人ミサイルをちらつかせることで何かあれば打ち込むという意思を示しているものと伺えます。

▼Tu-141の運用動画(通常の偵察型)