image_137

国際宇宙ステーションの物資輸送を行うロシアのプログレス補給船について国際宇宙ステーションにドッキングされちえるものから冷却材が漏れる事故が発生しました。事実上無人のソユーズ宇宙船になるのですが、また冷却材が漏れる事故が発生したということになります。

NASAやロシアの宇宙機関ロスコスモスによると、国際宇宙ステーションにドッキングしているプログラス補給船『プログレスMS-21』が2023年2月11日に熱制御システムの減圧が発生し、ラジエーターから冷却材が漏れたと発表しました。

Space Station – Off The Earth, For The Earth
https://blogs.nasa.gov/spacestation/

国際宇宙ステーションには特に問題はないのですが、この事故が2022年12月15日に宇宙船「ソユーズMS-22」で冷却材が漏れた事故と類似しているといい、ソユーズ宇宙船ファミリーに共通して何らかの欠陥が存在している可能性が伺えるものになりました。

ちなみにソユーズ宇宙船の冷却材漏れは微小な小惑星が衝突したことで漏れたのではないかという話で終わっていたのですが、どうやら事故・欠陥の可能性が指摘されています。ただ現時点では共通する欠陥なのかは不明であり製造過程で何らかの欠陥が生じたまま運用された可能性はゼロではないということになります。

ちなみにソユーズ宇宙船を含めロシア川モジュールについては近年数多くトラブルを発生しています。大きな事故は2018年8月に有人ソユーズ宇宙船に穴が空いていることが判明。穴はドリルのようなもので意図的開けられていました。
image_55

他には2021年7月はナウカモジュールが異常にスラスターを噴射したことで国際宇宙ステーションが540度も回転する事故。2021年10月にはソユーズのモーションコントロールシステムのテストを行ったところスラスターが停止せず国際宇宙ステーションが57度も傾く事故が発生が発生しています。

今回の事故については状況についてはよく分かっていないもののソユーズ宇宙船の冷却材漏れについては推進モジュールのラジエーター配管に生じた直径1mm程度の穴が生じ漏れ出たのではないかとしており、この宇宙船については放棄され別の有人宇宙船を無人で打ち上げて宇宙飛行士を帰還させます。