U-2_1

先日、中国の気球がアメリカ本土を領空侵犯した事件。これに関してアメリカ空軍はU-2という有人の高高度偵察機から撮影した姿が公開されました。

写真の出典は不明ですが、アメリカの軍事系サイトが領空侵犯した中国軍の気球としては最も近くで撮影されたものを公開しました。撮影された日時は不明ですが、地形などから大体の位置は特定できそうなのですがこちらも付いても不明です。

THE U-2 AND BALLOONS – SOME HISTORY, AND SOME THOUGHTS | Dragon Lady Today

撮影したのはU-2です。写真(画像では)バス3台分とされる気球にU-2の機影が確認できます。これに関して本物なのかは不明ですが、当時U-2が上空を飛行していたという情報が存在しており気球を偵察していたことは間違いありません。

U-2

アメリカとしては撃墜前にこの気球にいったいどのような装備が搭載されていたのかそれを知り撮影し中国に突きつける必要があるため公開はされていないものの、相当高解像度の画像は持っているものと思われます。
当然それが無かったとしても『ならずもの国家』を心理的に揺さぶるのに使えるものでありいずれにしてもこのような飛行は必要となると考えられます。

▼U-2(気球とは無関係)


高高度戦術偵察機と知られるU-2は最高で高度21,212mを飛行でき、これは一般的な旅客機のおよそ2倍です。この高高度性能は従来到達することができない高さを飛行することで敵からの攻撃を防ぐという構想から開発されたと言われています。

また非常に長い翼をもっており低速で飛行できることから偵察活動にも向いていると考えられ搭載可能なペイロードに各種偵察装置を搭載することで通常であれば領空の外側からでも敵国の地上を高解像度で撮影できるとされています。