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ここ数年、韓国軍の内部から特に生活上の不満が度々リークされ政府が対応する事態が発生しているのですが今回は空軍です。独身向けという宿泊施設ですが明らかに一人部屋にも関わらず二人部屋になっており「監獄同然だ」と改善を求めています。

韓国メディアによると、リークしたというか長年そうなっていたものを公にしたのは韓国空軍の飛行団に所属する初級幹部というA氏です。内容は空軍の某飛行団が利用する独身幹部向け宿泊施設だとしいます。

Facebookに写真つきで投稿した内容では「2人がぎりぎり足を伸ばして寝られる程度のスペースしかないこんな部屋に本当に住めると思っているのか?最低限のプライベート空間も保障されていない」とつづっています。

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こちらがその部屋で上から入り口がありその左には小さい箱が冷蔵庫です。下に二人のベッドというか敷物があって右に見えるのはトイレとしています。若干左によっているのはトイレのドアの開け締めの理由と考えられます。

このサイズから見ると明らかに一人用なのですが、軍では二人用として利用していると考えられます。

記事によると、初級幹部というのが自衛隊ではいったいどの階級にあたるのかは不明なのですが彼らは住宅手当として最近2倍となる16万ウォン(約1万6600円)に引き上げられたものの入隊から3年以下は初級幹部であってももらえないとして0円とのこと。

A氏はこの部屋に耐えられず賃貸住宅に移ったものの生活は難しいらしく実家から小遣いをもらって生活しているとしており給与面での不満も口にしています。ちなみに韓国海軍の1号俸(給与の等級)下士とする人物は2022年12月の手取りが161万ウォン(約16万7300円)、23年2月の手取り額は170万ウォン(約17万6600円)だったと明かしています。

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韓国では2017年に兵役につく1人の兵士が占める生活空間の広さが刑務所の独房よりも小さく深刻な病気の感染を引き起こす可能性があると報じています。

当時の報道としては1つの施設あたり8~40人が集団で暮らしており平均で訓練兵1あたりの空間は4.91m³。比較すると日本は10m³、スウェーデンが6.88m³、ドイツ9.33m³、在韓米軍が10m³と明らかに狭いとしています。理由については兵役で大量に入る若者を収容しているためだと考えられます。

記事によるとベッドで寝るのではなく大勢が肩を並べて横になるという他国ではほぼ廃止されている生活スタイルだとしており、様々な病気に感染するという温床になっており例えば肺炎だけでも2014年に260人、15年に703人、2016年に460人が発症し毎年1~2人が死亡していると説明されています。

ちなにみにアメリカ海兵隊もこのような状況なので劣悪なのは世界共通と考えられます。