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都市部と田舎、違いはまず自然の量ですが都市部に暮らす人の中には田舎で暮らし始める人までいます。都市部で働き休みになると自然に出かける方も多いと思うのですが、なぜ人は便利な都市部ではなく自然を目指のでしょうか。

日本でも海外でも大都市で暮らす人は時には田舎にでかけて、ゆっくり過ごしてまた帰るということを行っている人もおり文化や習慣といったものを超えれて「自然がいい」と口にするのは人々の共通認識だといいます。

Why walking through the countryside 'tames' our brain
https://theconversation.com/why-walking-through-the-countryside-tames-our-brain-199702

何故なのか。マドリード・コンプルテンセ大学神経科学研究科教授によると、都市部の生活は暮らしていく上での利点が多いものの精神衛生上にはリスクがあるといいます。説明するまでもないのですが、気分障害、不安、うつ病などの心の問題で都市部は田舎よりも56%もリスクが高くなるとしています。

教授によると、人が自然を求めるのは脳の扁桃体にあるとみています。ストレスがかかる状況では扁桃体は田舎に住む人よりも都市に住む人の方が活性化されているといい、この部位は私たちの摂食の制御、恐怖とストレスの管理、記憶の構築、性行動の調節、攻撃の制御など様々な活動にも関与していることが分かっています。

しかし、自然に入ると扁桃体に介入してこのような不安やストレスを軽減できるといいます。現在は薬を用いることもできるのですが、自然環境に繰り返し晒されると私達の扁桃体の活動にプラスの効果があることが示されており、特に自然と頻繁に接触している人はストレスの多くかかる常用で扁桃体の活動が低下することがわかっているとのことです。



結論として私達は自然にふれると扁桃体の活動が低下しストレス関連の脳領域に有益な効果があります。これは田舎を歩くことが都市生活の悪影響を緩和することを示唆しえちるものであり、いくつかの精神障害に対する予防策として機能する可能性があるとのことです。

ちなみに週に30分ほど自然の中で過ごすとメンタルヘルス効果を実感できるとしており、もし精神的に病んでいる方は騙されたと思って山や自然が豊かなところで1日過ごされるのもいいかもしれません。