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そこらの3流ゾンビゲームにでてきそうな顔色をしているのはポール・ケラソンさん。もちろん化粧や特殊メイクではなくそのままの肌です。いったい何があったのか。

あまりに衝撃的な肌色をしているのはポール・ケラソンさんはアメリカのワシントン在住の人で、周囲の人はこの紫色というか青い色をしていることからピエール・クリフォールの漫画の中に登場する「スマーフ」と同じ「スマーフおじいちゃん」(パパスマーフ)と呼ばれているとのこと。

前置きはこのくらいにしてなぜこの色になってしまったのか。原因は銀イオン水です。
銀イオン水は1950年代ペニシリンが登場する前の1930年代まで風邪やアレルギー治療剤として広く使われていたものの現在は規制されています。男性は銀イオン水(コロイド銀)が雑誌で健康と若返りに役立つという『広告』を見たことでそれ以降飲むようになったといいます。

彼は自宅で銀イオン水を蒸留を行い自作の水を毎日飲んできたと説明しています。もちろん銀イオン水を服用した人が全員このオヤジのような肌色になるわけではありません。副作用として稀に「銀皮症」(Argyria)という症状がでることが分かりアメリカでは食品医薬品局(FDA)が1999年から銀イオン水の飲用を全面禁止しています。ちなみにこの男性が銀イオン水の広告を見たのはFDAが規制する1999年より前であり一応合法ということになります。

肌色が変わってもやめなかった

ケラソンさんが銀イオン水を飲み始めしばらくすると肌色が変わっていたといいます。当時、自分が肌色がおかしいことに気づくことはなく久しぶりにあった友人から「顔色がおかしくないか?」と指摘され初めて自分の顔色がおかしいことに気づいたといいます。

しかし彼はその後も銀イオン水を飲み続けたといいます。理由は「胃酸が逆流する症状やTシャツを着られないほど深刻だった関節炎まで消えた」と説明しており、「銀イオン水により症状が消えたことは間違いない」と説明しています。これら症状は銀イオン水というよりもプラシーボ効果(思い込みによる偽薬効果)で症状が改善したとされています。

その後、この顔色が原因なのか職を失ったとしており、婚約者とも分かれることに。更に前立腺ガンや心臓の疾患など病気も相次ぎ2012年にはホームレスとなったといいます。以降は周囲の助けもあり家に変える事ができたものの2013年に病気で死亡したとのことです。


ちなみ雑誌や新聞などその広告欄に明らかに胡散臭い「○○が小さくなる」「○○が良くなる」などという内容がありますが基本的にフェイクです。本を売りたいがため出した広告や金儲けのためのに出しただけの本を信じるのではなく必ず病院の医師の診断を受けてください。

参考