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不特定多数の人が利用するホテルの部屋。日本では旅館なども同様ですが、気になるのはどのくらい清潔なのかという点。これに関してレスター大学の微生物学者は部屋は見た目はきれいなだけで実際はそうではないと指摘しています。

レスター大学臨床微生物学上級講師、プリムローズ・フリーストーンさんによると私達が旅行や出張などで利用するホテルなどの宿泊施設について「たとえ高価な部屋であったとしても必ずしも汚れが少ないとは限りません」と指摘しています。

From the bed sheets to the TV remote, a microbiologist reveals the shocking truth about dirt and germs in hotel rooms
https://theconversation.com/from-the-bed-sheets-to-the-tv-remote-a-microbiologist-reveals-the-shocking-truth-about-dirt-and-germs-in-hotel-rooms-202195

まず自宅の部屋であたっとしてもいたるところに細菌やウイルスが付着しているといい、ホテルであれば細菌蓄積物がどのくらい残るのかは効率的に清掃しているのかにかかっているとしています。

記事では、その前に「ホテルのエレベーターボタンは細菌のホットスポット」だと指摘。ドアのハンドルも定期的に消毒しない限り相当汚染されているといい触ったあとは手を洗うなど消毒が必要だとしています。

さて部屋に入ると最も一般的な感染症は下痢や嘔吐を引き起こす細菌、風邪・肺炎などを引き起こすウイルスが存在しているといいます。意外なのはトイレとバスルームはホテルの部屋よりも徹底的に掃除される傾向があり多くの場合で細菌が最も定着していない環境になっているといいます。


交換されていないベッドカバーは危険度MAX

汚部屋…ではなくホテルの部屋に目をやると、2020年以降、新型コロナの発生でいくつか明らかになったのは新型コロナ発症前の人がホテルの部屋を泊まったあとに様々な表面に重大なウイルス汚染があったことがわかりました。特に汚染されていたのはシーツ、枕カバー、掛け布団カバーなど人が寝るところです。

シーツや枕カバーは交換される可能性が高いもののベッドカバーは交換されないケースがあるといい、この場合布地は便座レベルの病原体の貯蔵庫になっているとしています。

そして机、サイドテーブル、電話、ケルト、コーヒーマシーン、スイッチ、テレビのリモコンはそこまで入念に掃除はされないといい、クッションや椅子、カーテン、ブラインドなども同様でありこれらに触れた後は手を洗ったほうがいいだろうと指摘しています。


以上、研究者によると「5つ星ホテルの客室の料金が高いからといってキレイとは言えない」と指摘しています。そもそも客室の清掃は費用がかかるため『利益率』を下げるからです。したがって、どこに滞在する場合でも消毒用スプレー持って行くなどして使用したほうがいいと説明しています。

ちなみに部屋のカーペットも同様に汚染されているためスリッパや靴下を持参し、最低でも素足で歩くようなことはしないほうがいいと指摘しています。