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イギリスの戦車を輸入し運用することになったウクライナ。その矛先は侵略者であるロシア軍に向くことになるのですがこの戦車の砲弾に関して劣化ウラン弾が含まれていることが明らかになりました。なぜウクライナは放射性物質で作られて劣化ウラン弾を導入を決めたのでしょうか。

劣化ウラン弾について過去の戦争でも知られているように、ウラン濃縮の過程で発生する残りモノでこれがウランという重い元素であるため砲弾にすると高い貫通力を得られます。わかりやすく表現するとプラスチックの砲弾よりも金属の砲弾のほうが貫通力が高いのはイメージできるように『より固く重い砲弾』のほうが同じ速度で当たった場合は強くなります。

この劣化ウラン弾を供給することになったのはイギリスです。イギリスはウクライナに対してチャレンジャー2戦車の輸出を決定しその戦車の砲弾として劣化ウラン弾が含まれるというものです。

ここで注意したいのは劣化ウラン弾を選択して供給するというものではないらしく、そもそもイギリスは通常の徹甲弾としてこれまで何十年も劣化ウラン弾を運用しており、劣化ウラン弾そのものが標準装備であるためチャレンジャー2戦車を運用するにあたって必要な装備だとしています。

使用される砲弾はL26A1およびL27A1という砲弾で後者は1999年頃より配備されています。
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当然ウクライナとしては劣化ウラン弾の危険性は認識していると考えられるのですが、不足する戦力を維持するために導入は避けられないものと考えられます。

一方でロシアは「核の材料を使うなら対抗措置を取る」などと核兵器の使用をちらつかせていますが、そもそもウクライナの原子力施設を攻撃するなど核の驚異を高めた侵略者のロシア人自身で、その前にロシア人がウクライナに侵攻した結果であり撤退すれば全て解決するということを根本的に理解していません。

いずれにしてもウクライナとしては侵略者を1日も早く駆逐できるのであれば劣化ウラン弾による考えられる利益は想定される健康などの被害を大きく上回るため導入するというのは当然だということが見えてきます。