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今足はどのようになっているでしょうか?立っている人、座ている人がいると思うのですが、座った施設について足を組むという姿勢について健康面ではどうなのかランカスター大学の解剖学者が説明しています。

ランカスター大学臨床解剖学学習センター教授兼所長Adam Taylor 氏によると座った時に足を組んで座るという施設について、100人中62人程度が右足を上に、26人が左足を上に、12人程度はどちらでもする事がわかっています。

Don't Sit With Your Legs Crossed. An Anatomy Expert Explains Why. : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/dont-sit-with-your-legs-crossed-an-anatomy-expert-explains-why

多くの人が座った時に無意識に足を組むことがあるのですが、足を組んで座るのは快適かもしれませんが健康や姿勢に悪いのかという疑問があります。

これまでの研究としては、同じように足を組むあぐらがあります。このあぐらについては下肢の血管を通過する血液の速度が変化することで血栓のリスクが高まる可能性があるといいます。

では足を組む座り方はどうなのか。これは足が『膝付近』で交差することであぐらのように足首で組む場合よりも悪いことが示唆されています。実際に組んで座ると静脈に血液が溜まり心臓がこれに逆らわなければならないため血圧が上昇する可能性があるといいます。
したがって、血圧を図る時は必ず足の裏を地面につけて測定しないと正しい数値が測れないといしてます。


話を戻すと『あぐら』をかいて座る時間が長く頻度が高いほど、骨盤の筋肉の長さと骨の配置に長期的な変化が生じる可能性が高くなることが分かっています。 また骨格のつながり方が原因により脚を交差させると背骨と肩の位置がずれることもあります。

合わせて骨盤は片側の臀部 (お尻) の筋肉が長時間伸張することで位置がずれることもあり筋肉が片方だけ弱くなることを意味するとのこと。

これを無視し足を組んでいると脊柱側弯症 (背骨の異常な位置合わせ) やその他の変形の可能性が高くなります。股関節と太ももの外側に影響を与える一般的で痛みを伴う状態である大転子痛症候群を引き起こす可能性もあるとのこと。

更に男性は足を組むことが精子の生産に影響を与える可能性があるという証拠もあります。これは、睾丸の温度が標準体温より2 ~6度ほど低くする必要があるためです。

以上、メリットよりもデメリットしかないという感じなのですが、足を組むことに関連する危険因子の多くは、座りがちな生活や肥満などの他の根本的な問題によって更に悪化する可能性があるとしており、椅子に長時間座る場合は足を組まないことと、定期的に立ち上がり活動することが必要だとしています。