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地球上では様々なものが材料として用いられています。実は大量に消費される材料として水はトップですが次いで2位はコンクリートというのはご存知でしょうか。そしてこのコンクリートにおけるCO2排出量が10%もあるといいMITの研究チームが安価な方法で削減する方法を発明しました。

今回は人類社会を支えるコンクリート。巨大なビルから民家まで人類の生活の基盤を支えている現代文明に必要不可欠な素材です。一方で大量に消費されることで環境にはあまりよくないことが知られており、例えばコンクリートの生産の過程で二酸化炭素排出し、年間における世界全体の8%が締めています。

An inexpensive ingredient may reduce concrete’s climate impact
https://newatlas.com/materials/inexpensive-ingredient-may-reduce-concretes-climate-impact/

ホームセンターで売っているようなものがいったいどこで二酸化炭素が発生しているのかについて、コンクリートの主要な材料はセメントで、セメントの製造には石灰石と粘土が原料として使用されます。この過程で石灰石は二酸化炭素と石灰に分解するために高温の炉で加熱されているといいます。

そこでMIT の研究チームは非常に安価な成分である炭酸水素ナトリウム、いわゆる重曹を導入することで材料が固まる前のコンクリートの混合と注入の初期段階で二酸化炭素の問題に対処する方法を考案しました。

研究者によると炭酸水素ナトリウムを添加することでセメント生産に関連する二酸化炭素の総量の最大15%を初期段階で削減できることを発見。研究者が使用する複合材料はまったく新しい材料である炭酸カルシウムとカルシウム シリコン水和物の混合物だとしています。

問題は強度です。コンクリートは安くそして丈夫であることが最大のメリットですがどうなのか。研究者によるるとこのコンクリートはこれまでのものと同様に機械的性能を失うことなく、さらにより速く固まるといいます。これにより建設業界は作業を更に迅速に完了できるようになるだろう研究者は述べています。

かなり難しい話ですが、MIT案のいったいどこに二酸化炭素削減ができているのかという点について、コンクリートが固まる過程で二酸化炭素がコンクリート中の酸化カルシウムと反応し無機化されるといい取り込むという意味で二酸化炭素削減ということを言っているものだと考えられます。