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ロシアがウクライナに侵攻してから既に1年が経過しているのですが、双方が深刻な兵器不足に陥っているとされています。一方であまり報じられることが少ないウクライナに関してKS-19とう第二次世界大戦後ソ連が開発した対空砲を使用していることが明らかになりました。

軍事系ニュースサイトTask & Purposeによるとテレグラムに共有された動画としてウクライナ軍が使用しているKS-19が低角度で発射されている様子が確認されたと報じています。


いくつかの情報によるとこの兵器はウクライナが保管していたといものでその対象から外され現役復帰したということになります。言い換えればそれほど深刻な兵器不足に陥っている可能性がうかがえるのですが、状況はよく分かっていません。

KS-19はタイトルでも紹介したように1947年に初期モデルが旧ソ連で配備されました。これは対空砲つまり敵機を撃墜する兵器として開発されたのですが、動画を見ても分かるように水平に近い角度で発射しているため運用しているのは爆発する榴弾砲と考えられます。

言い換えれば榴弾砲を発射する装置としてこの対空砲が持ち出されたということになります。気になる砲弾については1962年以降に生産された砲弾を使用しているとも紹介されています。

ウクライナ軍はマキシム機関砲など非常に古い時代の兵器も持ち出し運用していることが分かっており、古い兵器を修理し運用できる技術があるらしく様々なオプションを付けて現代兵器との融合を図っているとしています。

KS-19

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KS-19は重量が約9.4トンある高射砲で通常は15人で運用することになっています。発射速度は毎分15発。手動と機械的な半自動装填を搭載しており射程は最大で21km。対空目標については最大12700mまで砲弾を到達させることができます。