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私達人体は1気圧で生きており体もそれに順応しているのですが、環境が変わればこれも変わってきます。米ウェストミンスター大学の生物学者は高圧が人体にどのような影響がでるのかその体をもって研究しています。

研究者ジョー・ディトゥリ氏は2023年3月1日フロリダの沖合に作ったのは55平方メートルの空間で今も暮らしてます。彼は水面下9メートルのところに設置し、施設の下には出入りする穴を設けています。このような構造、つまり海面とオープンのなると問題になるのは気圧です。

US Scientist to Live Underwater For 100 Days in Record-Breaking Experiment : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/us-scientist-to-live-underwater-for-100-days-in-record-breaking-experiment

空気を入れた風呂桶を水に沈めると水圧により空気が圧縮されるのですが、同じことがディトゥリ氏が暮らす空間にも発生します。

ディトゥリ氏は自分の体を使用して2倍の気圧、つまり2気圧の環境で100日間暮らし、自分の体にどのような影響がでるのか調査しています。彼は米海軍の元潜水士で生物医学工学の専門家。実は100日間という長期に渡る実験はこれまでされたことがないといい成功すれば新記録になるとしてます。

▼過去に73日間の滞在試験をしている


アニメやSF映画では稀に水中都市のようなものがでてくるのですが、なぜ現実では難しいのかは今回の100日間の挑戦が記録になることが示しています。

高圧への長期暴露が体にどのような影響を与えるかを調査した研究はほとんどありません。理由は単純で体に悪く調査するのが難しいという理由もあります。

高圧は私たちに非常に現実的な脅威をもたらす可能性があります。私たちの体は進化の世代によって呼吸に関与する酸素と二酸化炭素 が肺と血液の間を自由に行き来する唯一機能を獲得し、地上での生活に適応してきたためです。

しかし気圧が上昇すると空気中の窒素が肺の壁を通り抜けて血液に流れ込みます。これにより人体に悪影響が生じる可能性がわかっています。記事によるると脳に影響が出るらしく、10 ~ 30メートルでは軽度の多幸感と気分の上昇などハイなテンションになります。さらに海面下約30 メートル以上になると酩酊状態になることがあるため「麻酔」と呼ばれる状態になりなるそうです。

科学者はなぜこれが起こるのかを完全には理解していません。想定では脳内のニューロン間の神経伝達物質のシグナル伝達方法の変化が原因である可能性があります。一方で今回の挑戦は深さ約9メートルなので影響はそこまで出ないだろうとしていましす。

それ意外も水中は光が弱く生活リズムが狂ったり、閉鎖環境で過ごす宇宙飛行士が潜在的な感染症にかかるなど免疫機能が低下するようなこともでるとのこと。このように水面下の生活が人体にどのような影響を与えるのかはよくわかっておらず、彼の実験データはこの分野で役立つことになるだろうとしています。