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寝不足での運転。特にトラックやバスのドライバーは睡眠不足や疲労状態で運転し交通事故を起こす事例が毎年発生しています。今回は睡眠不足に関して豪大学がが行った研究では酒気帯び運転に匹敵するほど危険な状態ということが明らかになりました。

オーストラリアCQ大学の研究者によると、安全に運転するために必要なその日の睡眠時間を調べた実験室およびフィールド研究からの科学的証拠、61 の独自の研究結果を総合した結果、過去24時間以内における睡眠時間が4~5 時間未満の場合、自動車事故のリスクが約2倍になることがわかりました。これは、ドライバーの血中アルコール濃度が 0.05%の場合に見られる衝突のリスクと同じです。

Driving on Less Than 5 Hours Sleep Is as Risky as Driving Drunk : ScienceAlert

日本では道路交通法における酒気帯び運転の基準が0.00ミリグラム基準になっており0.05%というのはよくわからないのですが、一般的にこの数値は「0.02%から0.1%程度でほろ酔い」とされています。

ドライバーの血中アルコール濃度が 0.05% を超える場合運転能力に関係なくドライバーは法的に問題があるとみなされます。

研究によるとドライバーが交通事故を起こすリスクは前夜の睡眠時間が1時間減るごとに大幅に増加していくことも明らかになりました。ドライバーが前夜の睡眠時間が0~4時間だった場合、十分に睡眠を取れた状態と比べ衝突する可能性が最大で15倍高くなる可能性があることが示唆されました。

この研究は科学的証拠に基づいてハンドルを握る前にドライバーに一定量の睡眠を要求することが合理的である可能性があることを示唆しており、酩酊状態で許容できると考えられるリスクの程度に合わせるならば運転前に最低でも4~5時間の睡眠を要求することが必要になると指摘しています。

検査方法が難しい

問題なのはアルコールであれば検知器で簡単に見つけ出せるものの睡眠不足を測定するには恐らく病院で脳波を見たりシミュレーターを用いて事前に反応を見るなどするしかないと思われます。

一方でアメリカ ニュージャージー州では2003年に疲労したドライバーが大学生を轢き殺した事故を機に、ドライバーが過去24時間の睡眠時間が0時間である場合に限り法的に罰せられることになりました。

自動車事故の約20%は疲労が原因であるとしており、過去20年間で、アルコールが原因のクラッシュの数は大幅に減少したのはアルコールが事故を引き起こすという社会的な注目が高まったためだとされ、睡眠不足も同様問題視される社会が形成されるかは今後の国や業界の対応次第ということになりそうです。