
今月2日、中国軍の軍事偵察気球がアメリカ本土上空を領空侵犯した事件について、米軍当局は米連邦捜査局FBIによると、自爆装置が搭載されており、中国本土とリアルタイムで通信できる機能、さらに軍事基地上空に滞在していたなど新たな情報が出ています。
米NBC放送によると、米当局者の3人の発言を引用し中国軍の偵察気球に関して現在の分析結果を報じました。それによると中国の偵察風船は米国領空を侵犯した当時、米軍基地地域から情報を収集しこの情報を中国にリアルタイムで伝送する装置を搭載していたことが明らかになりました。
この気球はアメリカの核ミサイルサイロが存在するマムストローム空軍基地が位置しており、これまで偵察バルーンがここに関する情報収集を目的に飛行したのではないかとされています。
そしてこの気球について中国は「コントロール不能になりアメリカ領空に誤って侵入した」と発表してしまいました。つまりこの気球は中国人が飛ばしたことを中国政府が認めしまったかなりマズイ発言にもなります。当然アメリカ軍は既にこの気球の経路を特定しており、なんと軍事基地上空に8の字飛行や旋回するなどして一定時間滞在していたことがわかりました。
この気球はアメリカの核ミサイルサイロが存在するマムストローム空軍基地が位置しており、これまで偵察バルーンがここに関する情報収集を目的に飛行したのではないかとされています。
そしてこの気球について中国は「コントロール不能になりアメリカ領空に誤って侵入した」と発表してしまいました。つまりこの気球は中国人が飛ばしたことを中国政府が認めしまったかなりマズイ発言にもなります。当然アメリカ軍は既にこの気球の経路を特定しており、なんと軍事基地上空に8の字飛行や旋回するなどして一定時間滞在していたことがわかりました。
主目的は基地の信号収集か
ではなぜ中国はわざわざ解像度が数十センチはあるような高性能な軍事衛星ではなく超大型気球を使ったのか。NBCはによると、この偵察バルーンが収集したのは写真のような視覚情報ではなく米国の武器システムから発信されたり部隊勤務人員が利用する送受信する電子信号の収集が主目的だったと伝えています。一箇所に長時間滞在し電子信号を収集するためには衛星では上空を直ぐに通過してしまうためバルーンがより適していたという理由です。
もちろんアメリカはこのことは想定しており、バイデン政権は米軍部隊内の潜在的な目標の位置を移動させたり、バルーンの電子信号放出を妨げるなどの方法で上空にU-2を展開させるなどしてあらゆる電波妨害を行ったこと確認されています。
ただそれであれば例えばトラックなどに装置を積んで行き来させるという方法も取れたのではないかと考えられるのですが、アメリカ側に発見される可能性もゼロではないと考えられます。
これに関して米当局によると「遠隔操作が可能な自爆装置が設置されていた」と説明しており、自爆装置は撃墜されたあとも作動しないことが確認されているものの中国側がなぜ爆発決定を下さなかったのか誤動作で爆発していないのかはよくわかっていません。
もちろんアメリカはこのことは想定しており、バイデン政権は米軍部隊内の潜在的な目標の位置を移動させたり、バルーンの電子信号放出を妨げるなどの方法で上空にU-2を展開させるなどしてあらゆる電波妨害を行ったこと確認されています。
ただそれであれば例えばトラックなどに装置を積んで行き来させるという方法も取れたのではないかと考えられるのですが、アメリカ側に発見される可能性もゼロではないと考えられます。
自爆装置を搭載も起動せず
以前この内容を伝えたときに「民間の気球では自爆装置を搭載していない、搭載してれば間違いなく軍事用だ」と主張したのですが予想通り偵察気球からは自爆装置が発見されています。このような気球を含め軍事用の衛星を含め自爆装置を搭載するの機密保持から常識でありそのように予想したものになります。これに関して米当局によると「遠隔操作が可能な自爆装置が設置されていた」と説明しており、自爆装置は撃墜されたあとも作動しないことが確認されているものの中国側がなぜ爆発決定を下さなかったのか誤動作で爆発していないのかはよくわかっていません。
わけが分からない中国の主張で窮地に
中国政府の発言についてはこれまでも「自分は悪くない、お前が悪い」「謝罪しろ」というのはよくあるのですが、当然今回の事件でもそのような態度をしており謝罪の言葉は皆無です。中国はこの気球を撃墜したことで「気象観測用の民間飛行船をミサイルで撃った」などと意味不明なことを主張し猛非難しているものの、発見された残骸の収集で証拠が明らかになれば明らかになるほどその発言の稚拙で窮地に追い込まれています。
一部の事実が公開される前の時点で偵察機で撮った中国風船の写真を公開されており、情報偵察用に見える大きなアンテナや多能動情報収集センサーの稼働に必要な大型ソーラーパネルで構成されていました。この時点でアメリカとしては既に軍事用偵察気球だと判断しており、世界の軍事に精通している人であれば民間のものではないとは常識的に判断できます。
問題なのはこの気球がどのような意図でアメリカに送り込んだのかは正確なことはよく分かっていないことです。中国は各地に同様の気球を飛ばしていたことは明らかになっており、既に韓国や日本でも発見されています。
一方でアメリカにおける中国に対する印象を更に悪化させる行為を中国が自ら行っていたことが公になったことで、米中の対立・アメリカを中心とした西側との対立は更に悪化させる自体を招いたことは確実といえます。
参考
一部の事実が公開される前の時点で偵察機で撮った中国風船の写真を公開されており、情報偵察用に見える大きなアンテナや多能動情報収集センサーの稼働に必要な大型ソーラーパネルで構成されていました。この時点でアメリカとしては既に軍事用偵察気球だと判断しており、世界の軍事に精通している人であれば民間のものではないとは常識的に判断できます。
問題なのはこの気球がどのような意図でアメリカに送り込んだのかは正確なことはよく分かっていないことです。中国は各地に同様の気球を飛ばしていたことは明らかになっており、既に韓国や日本でも発見されています。
一方でアメリカにおける中国に対する印象を更に悪化させる行為を中国が自ら行っていたことが公になったことで、米中の対立・アメリカを中心とした西側との対立は更に悪化させる自体を招いたことは確実といえます。
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