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韓国メディアによると、トマトの卸売価格について1kgあたりの卸売価格が3983ウォンとなり、先週から44.4%も暴落したと報じられています。原因は給食でトマトを食べた児童が食中毒を起こしたためです。

韓国の複数メデイアによると、韓国の厚生省にあたると思われる食品医薬品安全処に、先月末、子どもの家や幼稚園などで提供された給食にあったプチトマトを食べた一部の子供が嘔吐や腹痛など食中毒の症状がでたという報告があったことで暴落しました。



食品医薬品安全処によるとは熟していないトマトに存在するトマチン成分が原因だとしています。このトマチンは良く知られるジャガイモを貯蔵する芽の中に含まれるソラニンとよく似た構造がある天然毒素です。

当然それを口にすると嘔吐・腹痛症状を誘発することになるのですが今回韓国でも同様のケースが発生しました。トマチンとトマトについては熟成段階で低温にさらされたときに自分自身を保護するために作り出す物質だと紹介されています。
なぜ今回食中毒が発生したのかについて専門家は特定の品種のプチトマトが今年初め平年より低い気温にされされたことでトマチンが多く生成され見抜けなかったとしています。

この事態を受けて発注されたトマトがキャンセルされる事態が相次いでいます。とあるプチトマト農家は先週納品予定だった公共給食用の30t分の注文が取り消しとなり「出荷が遅れると廃棄処分する方案も考慮している」と話しています。プチトマトは4~5月が本格出荷される時期であり価格がさらに下落する可能性が高いとされています。

実は今回食中毒が見つかったのは特定の品種だけであり他の品種は調査されたものの問題は見つかっていません。しかしプチトマト全体に悪いイメージがついたことで、卸売市場で取引したとある店が購入したトマトは2~3箱と従来の1/10になってしまったとしています。