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世界で初めて宇宙に到達した人物『ガガーリン』。非常に有名な人なのですが、社会主義国家のソ連では一体どのくらいの給料が支給されていたのでしょうか。 

ロシアメディア『ビヨンド』によると、当時国家機密に指定されていたのは宇宙技術以外も宇宙飛行士の給料も同様だったといいます。しかし、宇宙飛行士を当時指導していたニコライ・カマーニンが残した日記にはその詳細が記載されており、初期の宇宙飛行士メンバーの給料が明らかになっているとのこと。

ガガーリンについては基本給となるものはカマーニンよりも100ルーブル少ない程度だったとしています。つまり教官よりも宇宙飛行士の基本給は少ないものでした。

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当時ソ連の平均的な市民の月給は80ルーブル、88ドル程度でした。一方で、ガガーリンが有人宇宙飛行士だったときの月給は350~450ドルで一般市民の5倍程度は得ていたといい、初めて有人飛行を成功させたときの賞与は15,000ドルという一般市民の実に187ヶ月分が支給されていたそうです。

もちろんこれ以外にもガガーリンは国から様々なものが支給されていました。例えば最新の家電がついた住宅、当時ソ連で最も高級だったとう自動車「ヴォルガ」などでした。彼の両親に対しては家や衣服など様々な日用品が送られたとのこと。もちろんガガーリン以外の宇宙飛行士も同様で賞与なども同じだったといいます。

しかし、宇宙飛行士が宇宙に飛び立つのもそう珍しくなくなっていた1967年。つまりアポロ計画の2年ほど前になるとこれまでの豪華な賞与が見直されました。ミッション内容によって具体的な額が定められるようになり以前に比べて金額も減っていったとしています。

具体的に1975年になるとソユーズ17号で30日間の宇宙滞在を行った飛行士は5000ルーブル、通常の宇宙飛行についても2000ルーブルとなり額としては減っていたことが明らかになっています。