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現在宇宙で人が生活できる場は国際宇宙ステーションと中国のステーションしかありません。これに関して様々な宇宙ステーションが発案されているのですが、その一つとしてエアバスは直径8メートルサイズの筒型宇宙ステーションの開発を発表しました。

宇宙空間で行える様々な実験。これは微重力環境を長期間作れるという地球上では再現が極めて難しい研究が行えるとして非常に高コストですが日本では欧米も含めて国際宇宙ステーションで研究を行っています。

Airbus unveils 26ft-wide, space station concept with a GREENHOUSE that could launch within a decade | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-11998859/Airbus-unveils-26ft-wide-space-station-concept-GREENHOUSE-launch-decade.html

しかしこの国際宇宙ステーションも2030年頃に引退。事実上地球軌道上には西側の宇宙ステーションというのはなくなることになります。

そういったこともあるのか、ここ数年注目されているのはより小型で運用し易い宇宙ステーションです。今回はエアバス案として3つのモジュールで構成されたエアバ『スループ』Airbus 『LOOP』というコンセプトを発表しました。

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このエアバスループの最大の特徴は直径が8メートルと巨大なことです。モジュールの直径は打ち上げるロケットのサイズにより一般的には制限されるのですが、8メートルとなると畳4.4枚分の長さになり内部空間が非常に広く同社によると4人が生活することができるとのこと。
ちなみに打ち上げるロケットはスペースXのスターシップなど超大型ロケットとなるとしています。

内部は3階建です。そのうち1つの階は遠心分離機のようなくるくると回転する構造を付けることで宇宙飛行士の肉体的な健康を保つよう設計されています。

ただ、このような「10年後に打ち上げる」的なものはその後消息がわからない計画も数多多く存在しています。エアバスという大手ということで国際宇宙ステーションの代替施設として何らかの宇宙ステーションは今後設置されることは確実と考えられます。