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子供の教育から指導まで長時間子供と接するある意味で特殊な職業といえば教師です。しかし海外ではその半数がメンタル面でヤラれていることがわかっているそうなのですが、改善方法としてとても簡単な日記をつけることで改善することができるという研究結果が報告されています。

ブリストル大学によると、イギリスの政府の報告書として教師の幸福度は一般的な労働者よりも低いことがわかっています。調査対象となった約11,200人の教師および学校の指導者についてその半数以上が自分の仕事がメンタルに悪影響を及ぼしていると話しています。

Keeping a diary can improve teachers' wellbeing – here are some ways it can work for all of us
https://theconversation.com/keeping-a-diary-can-improve-teachers-wellbeing-here-are-some-ways-it-can-work-for-all-of-us-202656

ブリストル大学教育学准教授ルーシー・ケリー氏によると、メンタル改善には賃金、労働条件などのサポートが必要ですがもっと簡単に今日からできる方法があるといい、それが日記を毎日つけることだと説明しています。

この日記には幸福とは自分自身にとって何を意味するのかを定義することで、それが実際に何を意味するのかを探求するための安全な場所を彼らに与えることができるとしています。

研究では約450人の教師に参加してもらいました。日記を書くことを以外もスクラップブッキングや絵コンテから録音や感謝のリストまでさまざまな創造的な活動で構成されているといいます。結果、被験者の70%が日記ツールを利用することでメンタルが改善されたと回答しています。

この日記を書くというのは新しい仕事として追加されるように見えるものの実は逆で、時間を節約することにつながるといいます。どういうことなのか。

ある教師は
『日記を書くことは自分の考えを処理し、別の視点から自分自身を見るのに役立つため良いことだと思います。日記を書くことは自分にとって何が重要かを理解するのに役立つと思います。日々の苦労のパターンを見つけ出し解決策を生み出すことに集中することができます』とのこと。

要するに日々の問題点などを書き留めることでその対応に集中できたり、自分にとっての幸福が一体何なのか知る事ができるようになるとのこと。また他の教師は日記を書いたり別のタスクをすることで仕事以外で取りつかれた問題のスイッチを切るためにも役立たと回答しています。

確かに日記帳なるものがなぜ未だに紙媒体で残されているのか。なぜ面倒な日記帳をわざわざ人は書くのか。そこには教師以外もメンタル面の改善効果があるというほとんど知られていなかった作用が支えている可能性もうかがえる内容になっています。