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海外メディアによると、ウクライナに侵攻したロシア兵の一部に炭疽菌に感染し隔離命令が出されているのではないかと報道しています。

今月26日イギリスメディアによると、ウクライナ南東部に位置するメリトポールで塹壕を掘っていたとするロシア兵の少なくとも2名が炭疽菌に感染した可能性が高いと報じています。

記事によると、メリトポールで捕虜となりロシアとウクライナが行った捕虜交換で戻ってこれたイヴァン・ペドロフ氏の話として、ロシアの軍人2人が当時メリトポールの病院にいたものの炭疽菌に感染して入院していたといいます。

しかしこの2人は退院させられその後どこに行ったのかはわからないとし、所属していた部隊が隔離されていると話しているとのこと。

炭疽病は人と家畜が一緒に感染する感染症です。感染ルートは炭疽菌に感染した動物の肉の摂食による感染(経口感染)、もしくは土壌などにいる炭疽菌を吸入することによる感染(吸入感染)です。

炭疽菌については初期致死率は5~20%に達するとされ、感染48時間以内に抗生物質を投与しないと致死率は95%以上となります。今回のロシア軍の場合、塹壕を掘る過程で家畜の埋葬地を発見していたといいます。20世紀に入って旧ソ連の多くの地域で炭疽病を発症していたのですが、その理由も家畜飼育が活発だったことが理由とされています。

炭疽菌については全体のほとんどが皮膚炭疽で現代の医療で適切な治療を行えば80%程度が治癒するとされています。現在ウクライナでは双方が塹壕を掘り防衛を固めておりウクライナ側にも何らかの被害が出ている可能性はゼロではありません。

参考