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海鳥大型の水鳥カワウ。日本では伝統的な漁『鵜飼』として有名ですが、一方で海外では有害野生に指定されていることがあります。今回は韓国のとある島で発生した状況について紹介します。

中央日報によると、韓国の中部に位置する大邱市寿城区。ここには農業用貯水池として整備され現在観光地にもなっている小さい島があるのですが、最近、100匹あまりのカワウが住み着き排泄物により気が枯れ果てるという問題が発生しています。

当局も既に対応にでており、当初超音波を使って追っ払っていたものの次第になれ特に効果はでなくなたとのこと。

調査によると、周辺都市にも広くカワウは生息しており1999年時点では269羽程度が確認されていたものの20年あまりで現在32000羽近くに爆増したとのこと。問題が出ているのは農業用貯水池だけではなくソ西側に位置するソウル市でも同様にカワウの被害で周辺の森が枯れるなど被害が出ており、毎年恒例の減少になっているとしています。

▼韓国ソウル市で見られる放水
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魚15万匹食われた件

問題はそれだけではなく排泄物を多くするということはカワウの食い物でもある魚が狩り尽くされるということを意味します。とある地域では今年2月にカワウの数千羽は飛来し養殖場に降り立ったカワウにより15万匹の魚が食い尽くされ6000万円近い被害がでたとのこと。

これにより周辺の漁獲量も2017年には933トンあったものの2021年には613トンに減少したとしています。

駆除になるカワウ

当局によるとカワウが世界で多く繁殖している理由は河川整備により水位が保たれ魚が増え餌をとりやすい環境が作られた側面もあると主張しています。そのため一年を通じて餌を取りやすい環境にもなり渡り鳥ではなうそこに定住するようになったとのこと。

今後調査結果に基づいてカワウを有害野生動物に指定する方案などが議論される見通しだとしています。

日本やアメリカでは…

一方日本では環境省は鳥獣保護法に基づく狩猟対象にする方針を決め狩猟可能な期間と地域であれば特別な許可なく捕獲できるようになりました。理由は単純で、全国で毎年70億円の被害を出している害鳥と判断しているためです。ただしカワウそのものに価値はないため狩猟したところで特に利益はないとされています。

アメリカでは例えばコロンビア川では絶滅危惧種とされる鮭が被害にあっており、これまで陸軍が駆除を行うなど対応にでています。いずれにしてもカワウが食べるのは川魚などで日本では鮎といった食材が食い尽くされるという被害がでることは間違いなく、水質などの改善が進んだ結果カワウも増えたということは間違いない状況です。

参考