国内外の複数メディアによると赤の広場に面したクレムリンに対して無人機による攻撃が行われたとほうじられました。ロシアは「ウクライナの攻撃だ」と主張している一方で根拠は一切示していません。
現地時間5月3日午前2時30分頃、モスクワの中心となるクレムリンに対してロシア側の発表として2機の無人機攻撃が行われたと発表しました。このうち1機は建物にある旗を攻撃しようとしたのか、理由はよくわからないのですがその付近で爆発したことが確認されています。
この赤の広場では今月9日に毎年恒例となっている第二次世界大戦の戦勝イベントである軍事パレードのようなものが行われます。そのようにロシアの中心部に対して「攻撃された」と主張しています。
モスクワはウクライナのガチ攻撃が行われる可能性があり地対空ミサイルや対空機関砲で防衛されており、あのような爆発を起こす規模の機体であれば探知はできたと予想できます。
爆発の規模から翼幅2mもないような小型無人機が使われたと考えられるのですが、そうなってくると500kmも飛行できる燃料は搭載できるのか、十分な爆発物を搭載できるのか疑問があり個人的には不可能と判断できます。
亜音速で飛行する機体であれば比較的入手が容易であり作るのも簡単です。そのためロシア国内で反政権派の人物が使用した可能性も考えられるのですが、それならば戦勝記念日に出てくるプーチンを直接狙えばいいだけです。わざわざこのタイミングで、かつ中途半端な規模というのは明らかに操作された印象が強く、戦勝記念日に合わせたスケージュールありきの攻撃と見てよいと考えられます。
この赤の広場では今月9日に毎年恒例となっている第二次世界大戦の戦勝イベントである軍事パレードのようなものが行われます。そのようにロシアの中心部に対して「攻撃された」と主張しています。
Take a close look: on the left side of the dome two men are climbing just ahead of the explosion pic.twitter.com/1Js2lEawXN
— Frida Ghitis (@FridaGhitis) May 3, 2023
モスクワまで500km以上
今回の攻撃のツッコミどころは数多くあるのですが、まず距離です。ウクライナ国境から赤の広場まで直線距離で最短でも500km程度あります。飛行速度は予想では100km/h程度と予想され単純に5時間以上も飛行し続けクレムリンに侵入したということになります。モスクワはウクライナのガチ攻撃が行われる可能性があり地対空ミサイルや対空機関砲で防衛されており、あのような爆発を起こす規模の機体であれば探知はできたと予想できます。
低空低速、低威力の攻撃
仮にウクライナ側が攻撃したとしてわざわざ低空・低速で飛行する兵器を使用するのかという点です。当然モスクワは防空装備が整っていることを考えれば高速で侵入させるのは当然です。爆発の規模から翼幅2mもないような小型無人機が使われたと考えられるのですが、そうなってくると500kmも飛行できる燃料は搭載できるのか、十分な爆発物を搭載できるのか疑問があり個人的には不可能と判断できます。
結論
今回の攻撃についてはウクライナ側は否定しているのですがロシアはウクライナだという一方でその根拠は示していません。今後使用された機器を公表することになるのですがこれについても予想ではウクライナの戦場で使用されたものを「クレムリン攻撃に使用されたものだ」と主張し嘘の発表を行うはずです。亜音速で飛行する機体であれば比較的入手が容易であり作るのも簡単です。そのためロシア国内で反政権派の人物が使用した可能性も考えられるのですが、それならば戦勝記念日に出てくるプーチンを直接狙えばいいだけです。わざわざこのタイミングで、かつ中途半端な規模というのは明らかに操作された印象が強く、戦勝記念日に合わせたスケージュールありきの攻撃と見てよいと考えられます。