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上空に飛び上がり頭から落ちてくる形で飛翔する兵士用の対戦車ミサイル『ジャベリン』。弱点を狙うトップアタックをしかけるこの兵器対策にロシアは即席で爆発反応装甲を搭載した車両を新たに投入していると報じられています。

1メートルほどの高さの位置に並べられた四角い箱。これは爆発反応装甲と呼ばれる対戦車ミサイルの威力を軽減する保護装備です。

この映像はロシア国防省が投稿したビデオで明らかになったものでT-72戦車の発展型となるB3モデルの砲塔天板に、ケージ付きの金属製スラットアーマーに更に爆発反応装甲を付けた即席の盾を搭載したものになります。

この爆発反応装甲は東側のロシアや旧ソ連系で運用されているもので、対戦車ミサイル『ジャベリン』本体から放たれる高温高圧のメタルジェットが車両を貫通しないようにするため、爆発反応装甲をつけ被弾と同時に自動的に爆発させること被害を軽減することができます。

また最近では対戦車ミサイルを搭載したドローンよる天板攻撃も確認されており、どちらかというとこのような安価なドローン対策もあると考えられます。

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▼爆発反応装甲でメタルジェットが無力化され、右の戦車本体にダメージが入らないという図
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この爆発反応装甲はロシアでは『コンタークト』という製品名でになります。コンタークトはパッシブ防護システムであり被弾したときに動作(炸裂)します。一方で動的なアクティブ防護システムではレーダーで飛来するミサイルや戦車砲から放たれる高速弾を検知し空中に爆発物を投擲し空中撃破するというのものが西側・東側戦車で採用されています。

効果は…?

問題は効果があるのかです。過去ウクライナが行った試験では爆発反応装甲を付けていない金属のケージだけの装甲ではジャベリンを防ぎきることができませんでした。

▼一般的な金属ケージだけ付けた使ったテスト
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▼ジャベリンは余裕で貫通できたらしい
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ロシアとしても爆発反応装甲を搭載したという単純なケージ付きの金属製スラットアーマーでは防ぎきれないことを認識してる、ということになります。

コンタークトがどの程度有効な兵器なのかはかなり疑問があるのですが、あくまで想像できる範囲としては無いよりかはあった方が良い程度と考えられます。